2010-01-01から1年間の記事一覧

ごぶ・ゆるね。

例年のようにぼやぼやしているうちに大晦日。 駆け込みで年賀状を書き上げた。 これから蕎麦を食べてから実家へ向かう。 携帯本は、読みかけのジェィン・オースティン「マンスフィールド・パーク」(ちくま文庫)と中野翠「ごきげんタコ手帖」(毎日新聞社)…

ネコとばあさん。

仕事が早く終わったので渋谷に出る。 渋谷のマークシティから出てBunkamuraに抜ける横道を歩いて行くとユーロスペースがある。ここでかかっている映画「海炭市叙景」を観に来たのだ。 エレベーターで3階に昇り、カウンターで4時半の回の整理券をもらう。開…

懐古一番。

仕事を終えて駅までの坂道を歩く。今年の12月には珍しい身を切るような冷たく乾いた風が正面から吹いてくる。この冬初めて手袋が欲しいと思った。 駅ビルの本屋に入る。文芸書コーナーに目新しく平積みになったこの2冊を見つける。 川本三郎「それぞれの…

来年の暮れのために。

毎年この時期になると腸炎がやってくる。年内の仕事に一段落つき、忘年会が重なるこの時期に合わせるように身体が悲鳴を上げるのだ。 21日の朝から腸炎を思わせる嘔吐感を感じながらも当日の2つの忘年会をやり過ごし、22日の朝には通常の空腹感を胃袋が…

真打ち登場。

今、ann sallyのニューアルバム『fo:rest』(SONG X JAZZ)を聴きながら昨日のライブのことを思い出している。 昨日は、開演に絶対遅れることのないように早めに職場を出て都立大学へ。確実に退勤するために昼食抜きの駆け足で仕事をこなしたため、駅から会…

2階から目薬。

このところ嫌な仕事からずうっと逃げ続けていたのだが、その仕事以上にそれから逃げている自分が嫌になり、そんな自分からも逃げたくなる日々を過ごしていた。そんなことばかり考えていることに疲れ果て本日年貢を納めて嫌な仕事をやってしまう。 やってしま…

ただいま増量中。

日記好きだから2002年に荒川洋治さんの「日記をつける」が岩波アクティブ新書に入った時にはすぐに買って読んだ。この本が最近岩波現代文庫となったことも知っていたが、アクティブ新書を持っているので買い控えていたところへ、ポッドキャストで聴いて…

オジさんを買って家に帰ろう。

職場でイベントがあり、壇上に立って千人相手に説明をし、個別の来訪者の質問や相談を受けたりなどをするうちに半ドンの日も暮れようとしていた。 駅までの帰り道、同僚から昨晩僕の帰った後に職場で起きた出来事を聞く。それによれば、今日のイベントを含め…

もじりよ今夜も有難う。

職場に向かう坂道はイチョウ並木でここしばらく歩道が黄色い落葉で埋め尽くされていて、通るたびに“ロング・イエロー・ロード”という言葉を思い出す。 今日もある意味人の尻拭い的な仕事を夕方から物置小屋のような部屋に置かれた机の上で数人が頭を寄せ集め…

何も足さない、何も引かないレッド。

昨日はちゃんとした日曜日を過ごした。 寝過ごして起き、テレビを見ながら洗濯をし、ぐたぐだした後に風呂につかっているともう昼過ぎ。のそのそとワイシャツを詰めたバッグを持ってクリーニング屋に行き、空になったバッグをさげてバスに乗って街に出る。吉…

読後の最後の芝生。

日曜日のみちくさ市で買った豆本ストラップを携帯電話につけて出勤する。 豆本には薄田泣菫「こさめ」が書かれていた。 今日も小雨が降るさうな。 と始まる詩とは異なり、今日は肌寒いくらいの晴天だった。 夕方の野外仕事の寒さが身体にしみた。貰い物のテ…

香典を本にする。

休日出勤で夕方まで働いた後、仕事関係のお通夜に行く。 先週の木曜日にもお通夜に行っているので2週続けてということになる。不思議と不幸は続くことが多い。ともに自分とさほど年齢が離れていない方なので残念な思いが強い。 記帳を終えて香典を出そうと…

コートが目にしみる。

朝晩少し肌寒くなったので、最近手に入れたアクアスキュータムのステンカラーコートを着て出勤する。おろしたてのオフホワイトが目にまぶしい。白のステンカラーと言えば、キャロル・リード監督の映画「フォロー・ミー」でミア・ファローを尾行する私立探偵…

LED GO!

仕事帰りに初めてLED電球を買った。数日前から洗面所の電球が切れていた。数ヶ月前に100円ショップで買った電球だった。隣のトイレやこれまた隣の浴室の電球(これは家電量販店で買ったやつ)はもっと古くから使っているのに一番新しく取り替えたものが一…

肌色に鶯。

なにやらいつの間にか寒くなった。 出勤途中ですれ違う人びとの首にもマフラーが揺れている。 いつまでコートなしでいけるかなと思いながら職場への坂道を歩く。 あれこれあって思いのほか早く仕事がひける。外市へ本を送る作業があるためいつもの本屋周遊も…

百鬼園均一。

休日出勤で職場へ行く。 秋晴れの爽やかな午前中を仕事に費やし、午後1時に仕事を終え、そそくさと車上の人となり、神保町に向かう。 地下鉄の出口から地上に出ると、わんさかと人がいた。今日が“神田古本まつり”最終日なのだ 古書店街の歩道に並んだ屋台形…

単線の駅。

久しぶりの日記なので、一昨日の話から。 仕事を終えてから職場を後にし、新宿へ。明日朝から宇都宮で仕事があるため今日のうちに移動をしなければならないのだ。 ネットで路線検索をした結果は新宿から東武スペーシアに乗れという指示。東武線はいつから新…

虜ロール。

昨日は仕事帰りに本屋により、楽しみに待っていたこの本を購入。 黒岩比佐子「パンとペン 社会主義者・堺利彦と『売文社』の闘い」(講談社) パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い作者: 黒岩比佐子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/08メ…

水曜当番でしょう。

水曜日はいつもより少し早く起きて職場へ行く。家からバス停までの道にも、駅から職場までの坂道にもいつもと違う顔の人たちが歩いている。それが少し真新しくおもしろい。 いつも買っているミックスサンドと牛乳をいつもより早い時間に職場の机で食べ、洗面…

青空から曇天へ。 

保守点検のため職場が出入り禁止となり、本日臨時の休業となった。 雨の予報であるが、まだ雨粒は落ちてこない。これは早稲田青空古本祭に行くしかないでしょう。 昼前に家を出て電車に乗る。地下鉄を乗り継いで早稲田駅へ。 地上に出るとすぐに朱色というよ…

字引網。

ようやく土曜日がきた。 夜7時に退勤。 ひさしぶりにブックオフに行きたくなった。 風が涼しい黄昏時を歩いて行く。 たどり着いたブックオフでは105円本90円セールをやっていた。 中公文庫を中心に105円棚の文庫本を買った。 岡本柳之助「風雲回顧…

馴染みのある滋味。

ここ数日はお約束のように朝からバタバタ。 昼に仕出しの弁当のふたを開け、付いてきたみそ汁のラップを外したところで来客、部署のスタッフからの相談、情報の確認と打ち合わせなどが立て続けに襲いかかり、気づけば夕方。 机の上に置きっぱなしのみそ汁椀…

アウトサイダーと三ツ矢サイダー。

今日は朝から都内へ出張。普段乗らない満員電車に揺られて行く。ドア横の鉄柱に寄りかかりながら肘を身体に付けるように曲げてなんとか文庫本を読む。これを毎日やっているのかと思うと同じ車両にいる人びとが皆偉く見える。そんなくらいだから、もう普通の…

PORTRAIT IN US。

昨晩は仕事を終えてから実家に帰り、泊まる。 入院している家族を母親とともに見舞う。この2週間で3回目の面会。ずいぶん落ち着いてきているのでホッとする。 電車で職場へ向かう。明日から同僚が入院するためその仕事の穴埋めの差配と代行をしなければな…

つぶやきジャレット。

今日は午前中に野外仕事があるため、職場へ行く。 もうすぐ秋の衣替えシーズンだというのにこの暑さ。「今日が今年最後の夏だ。この暑さを楽しもう」と誰にともなく言ってみるが、誰からの返事もなく、ただ汗が首筋を流れるだけだ。 シャワーを浴びて服を着…

オルセーから持ち帰ったもの。

いつもより少し早く家を出て職場へ行く。 朝食のサンドイッチ(倖田來未プロデュースの低カロリーマヨネーズを使ったもの)をくわえながら、先週先送りにしていたモロモロをやっつけて行く。 昼過ぎに気の重い会議を終えて、夜までたどり着いた。 退勤して駅…

過冷なるギャツビー。

昨日の夜は出身地である埼玉県まで行き、駅前のおでん屋で小学校時代の恩師を囲んで同級生数人が集まった会に参加する。同窓会ではなく、同窓会を開くための相談会である。 幹事長役の同級生が作ってくれたクラス名簿を見ると、この2年で2人が故人となって…

痛いの痛いの飛んで行け。

こんなに風が自分に優しいのは久しぶりだ。 気分よく出勤したが己の凡ミスが多発し、がっかり。ミスも痛いが、自分自身に信用が置けなくなるのがもっと痛い。 今日は仕事をしたというよりはあれこれ逃げ回っていたような1日を終えて退勤。 久しぶりにサブカ…

今夜は最高な江戸の気分。

いつ以来だろう傘を持って家を出た。 雨は時間を追うごとに強くなり、午後に職場を出て出張する時には道路は水たまりと化し、横殴りの風は傘を持つ人間の浅知恵を嗤うかのようにズボンの裾の色を短時間で変えてしまう。 電車を乗り継ぎ出張場所に行き会議に…

古本のことしか頭になかったけど時間がなかった。

今日は都内に出張。自宅から直接行けるので朝はゆっくり。 のんびり録画しておいた刑事コロンボ「ロンドンの傘」を眺めていたらいつの間にか家を出なければならない時間になっており、慌てて飛び出す。 この後出張先に向かう南北線がアクシデントで遅延して…