2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

会うた甥に教えられ。

朝起きて、加藤千晶「おせっかいカレンダー」を聴きながら入浴。昼過ぎに家を出て実家に向かう。 鞄に詰めたのは荒川洋治「文芸時評という感想」(四月社)、安田敏朗「『国語』の近代史」(中公新書)、吉田健一「旅の時間」(講談社文芸文庫)の3冊。 電…

三鷹で三十日(みそか)。

朝風呂で志ん朝「百川」を聴いてから外出。 早稲田へ。地下鉄の駅を出て立石書店の前を通り(今日はやっていなかった)古書現世に。向井さんが店番をしていた。古本関係のいろいろな情報を教えてもらう。来年の“わめぞ”に期待大だ。2冊購入。 平澤一「書物…

もっと光を。

今日からフリーなのでぐっすり寝てから起床。風呂で聴く落語を決めようとCDブックの「八代目桂文楽全集」を見てみる。「芝浜」は黒門町のレパートリーにはないらしく入っていない。インタビューを中心にまとめた第十集に「子ほめ」、「小言幸兵衛」、「品川…

神保町納め。

本日仕事納め。午後2時に職場を出て神保町へ。 さぼうる2のナポリタンで昼食を済ませてから書肆アクセスで2冊購入。 青木正美「ある古本屋の生涯 谷中・鶉屋書店と私」(日本古書通信社) 内澤旬子「世界屠畜紀行」(解放出版社) 前者はサイン本。姉妹編…

もうひとつの古本マンガ。

夕方出張先からバスで横浜へ戻る。 暑い。気温18度ってどうなっているんだろう。寒冷地仕様のダウンジャケット装備の服装ではとてもじゃないがたまらない。セーターの下まで汗でグッショリ。 4泊分の重い荷物を抱えながら本屋へ。4日振りの書店浴ができ…

本屋が恋しい。

出張4日目。 朝から雨。こんな雪国でこの年末に大雨が降るなんて珍しい。建物周辺の雪はどんどん流れて消えて行く。 仕事を終えて、ホテルのロビーで同僚とテレビを見る。同僚は“FBI超能力捜査官”ものが大好きなのだと言う。初めて見たのだが、ふ〜ん、こん…

肝とキモッ。

出張3日目。 今日は空き時間が結構あったため荻原浩「神様からひと言」を読む。 上司ともめてお客様相談室に左遷された男の話。 ステレオタイプなダメ人間の中で同じ左遷組の篠崎と元社長秘書の宍戸のキャラクターが生き生きしている。 エンターテイメント…

ソリになる。

出張2日目。 昨日、同僚から借りた本を読む気が起こらず、別の同僚から荻原浩「神様からひと言」(光文社文庫)を借りる。 この同僚は最近荻原浩氏にはまっており、この出張にも氏の本を3冊も持って来ているのだ。荻原氏の本を読むのは初めて。楽しみ。 ホ…

寝坊が身にしみる。

朝目覚めると時計が7時を指している。 なんてこったい、乗らなければならないバスが出るまで後20分しかない。 自分でも感心するくらいの見事な寝坊だ。 慌てて飛び起き途中まで準備をしておいたバッグをつかんで同僚たちの待つ集合場所まで急ぐ。 走った…

花金に「夢金」。

やたらと会議ばかりが続く一日を過ごす。 後輩の女の子から仕事上のことで相談を受ける。 さして実のあるアドバイスもできなかったが、「話を聞いて気持ちが楽になりました」と言われほっとする。 いったん帰宅し、明日からの出張の準備をしてから、外出する…

夜になると晩鮭は…。

仕事を終えて早稲田へ。今日は立石書店オープン記念の夜の古本市が開催されるのだ。 開始時間の30分以上前に着いてしまったので、モスバーガーでテリヤキチキンのセットを食べながら、兼常清佐「音楽と生活」(岩波文庫)を読んで時間調整。有名な“名人不…

1/100と五/百。

仕事を終えてユニクロへ。 今週末からの泊まりがけ出張のための衣類を買い込む。 本屋に寄る。 村井弦斎「酒道楽」(岩波文庫) 岩波文庫の今月の新刊からこちらをチョイス。「食道楽」に続く“道楽もの”の1冊(とはいっても書かれたのはこちらの方が先との…

「のだめ」で100枚買えるかな。

本日は職場の部署の忘年会。 いつもと趣向をかえてまずはボーリングから。レーンに立つのは何年ぶりだろう。 思ったようにボールは進まず、スペアがとれない。忘れた頃に飛び出すストライクも次の一投が1ピンしか倒せないのではなんにもならず。結局4ゲー…

冬のざるそば。

午前中に野外の仕事をしに外へ出るともの凄く寒い北風が吹いていて泣きたい気分になる。まあ、泣くわけにもいかないため、せっせと仕事を済ませて室内へ戻る。 職場を出て早足で駅への坂道を歩く。寒いので少しでも体を温めようというわけだ。駅ビルに入った…

大人買いして子供読み。

この1週間ほど睡眠不足が続いていたので、10時過ぎまで寝てしまう。 洗濯機を回し、風呂にお湯を入れながら坪内祐三さんが褒めていた若島正「電子テキストと『ロリータ』」(高橋康也編「批評と創造性」岩波書店所収)を読む。これは若島さんがナボコフ「…

国立に流れるアン・サリー。

2時過ぎに仕事を終え、急いで駅へ。 東横線の武蔵小杉で南武線に乗り換え、立川まで。そこから中央線に移って国立へ到着。 岡崎武志さんの手書きのビラ掲載地図を頼りに公民館へ行く。ここで2時から4時まで岡崎さんの「古本散歩の楽しみ方」という無料講…

再読者という名探偵。

職場の机の上に見知らぬ本が1冊置いてあった。退職した上司の自費出版本だ。昨年の暮れにも入院日記を自費出版した本を送ってくれたのだが、あれからもう1年か。今回は1983年に中国を旅した旅行記。出版社が昨年の文芸社から新風舎に変わっている。こ…

圓生という森。

同僚の車で駅前まで送ってもらう。カーステに三遊亭圓生師匠のCDがたくさん入っている様子。「圓生はうまいね」とは同僚の弁。僕の中でこの師匠はほとんど未開拓の大きな森なのだ。 仕事を終えて本屋へ。 『Quick Japan』vol.69 表紙の若草色のロゴが目にさ…

傷つくことに傷つく。

仕事帰りの雨のバス停でちょっとショックなことがあった。今更自分がこんなことで傷つくとは思いもよらず、むしろこのほうがショックかもしれない。 本屋で。 『本の雑誌』1月号 特集“本の雑誌が選ぶ2006年度ベスト10”。新年号となるため、新連載がい…

三大テナーが歌うクリスマスソング。

このところ先延ばしにしていた仕事をいくつか片付ける。あまり本とは縁のなさそうな同僚から「萩原浩の小説にハマっている」と打ち明けられる。本に詳しい人物と思われているので話しかけられたのだが、当の萩原本は1冊も読んだことがない。そのため「映画…

クルクルからグルグルへ。

今日は職場の忘年会。 有名中華料理店で行われるのだが、狭い部屋での立食パーティ形式だ。以前は広い部屋のテーブル席で来た料理を優雅にクルクルと回していたのだが、今日は皿を持って人垣ができている料理テーブルの周囲を自分がグルグルと回っている。世…

子馬とパソコン。

この日曜は休日出勤しなくていいように昨日仕事をして来たつもりだったのだが、目覚めの床の中でやり残しの仕事を思い出してしまう。 昼に家を出て職場へ。バスの中で小野リサ「Boas Festas」を聴く。クリスマスアルバムだ。ボサノバ調で明るく「ホワイト・…

“新三訳”そろい踏み。

今日職場で携帯本の宮崎哲弥「新書365冊」(朝日新書)をぺらぺらと眺めていたら、第14章「文化」でBetter本として山本善行「関西赤貧古本道」が取り上げられていた。《文芸というものの底力が著く感知できる》と評価。ひさしぶりに読み返してみようか…

一年前の月。

本日は出張仕事。気疲れのする仕事なので朝から心臓と胃が締め付けられるような感じ。 少しでも気分を和らげるためにアン・サリー「ムーン・ダンス」を聴きながらバスと電車を乗り継いで都内某所へ。 予想通り、プレッシャーを感じながらの根詰め仕事に終了…

あしたのジョブ。

ここ数日抱えていた仕事に一応のかたをつけて職場を出る。 本屋へ。 『yomyom』vol.1(http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/) 『文學界』1月号 『yomyom』は新潮社から出た新しい雑誌。奥付を見ると『小説新潮』1月号別冊とある。そういう扱いなんだ。ま…

連日千秋。

仕事帰りに本屋へ。 『ダヴィンチ』1月号 “BOOK OF THE YEAR 2006”特集号。エンターテイメント中心の雑誌なので総合の1位はハリーポッターで、2位は「陰日向に咲く」となっている。コミック部門では「のだめカンタービレ」が「DEATH NOTE」を抑えて第1位…

2代、3代、4代。

今朝は悪夢にうなされることなく起床。 通勤のバスの中でリレー落語「妾馬」の馬生師匠による前半を聴く。 今日は本来なら遅番の日であるが、仕事のスケジュールが特別期間なので朝から出勤。 その代わりと言うわけではないのだが、午後早くに仕事をあがる。…

やすらかに眠りたい。

昨晩は珍しく悪夢にうなされた。目が見えない状態で水の中で溺れているという夢。 息苦しさに目を覚ます。最近、ストレスからか心臓が時折締め付けられるような息苦しさを感じるので、それがこの夢を誘ったのかもしれない。切れ切れの睡眠で朝を迎え、今年一…

すぐに読める文章です。

しっかり睡眠をとってから起きる。 朝食の時、読売新聞の朝刊に目を通していると、「顔」欄に「暮しの手帖」の新編集長となる松浦弥太郎さんが登場している。“古書店主から「暮しの手帖」新編集長に”というキャプションの雑誌名の最後にクリップのイラストが…

SATURDAY AND SUNDAY

職場を出て本屋へ。 『WiLL』1月号 坂口安吾『不連続殺人事件』(角川文庫) 安吾本は先月出た新装版だ。買った本を持って駅ビル内を歩いていると、コンタクト屋の前に出る。店の女店員の接客姿を見て思わず足が止まる。テーブル席に腰掛けている男性客と話…