夜になると晩鮭は…。


仕事を終えて早稲田へ。今日は立石書店オープン記念の夜の古本市が開催されるのだ。


開始時間の30分以上前に着いてしまったので、モスバーガーでテリヤキチキンのセットを食べながら、兼常清佐「音楽と生活」(岩波文庫)を読んで時間調整。有名な“名人不要論”を述べた随筆数編を読む。音楽は作曲家とそれを忠実に再現する機械楽器があればよくて、勝手に曲を変えてしまう演奏者の名人など必要ないという主旨。これは「のだめ(野田恵)」不要論でもあるわけだ。


15分前に立石書店の前に行くと数人の人が待っている。並んでいるのもなんなので少し先のブックスアルトを覗いて時間をつぶす。5分前に行くと店の前は10人ほどに増えている。荻原魚雷さんや右文書院の青柳さんの姿も見える。そこに岡崎武志さんも登場。


オープンの時間になると古書現世の向井さんと古書往来座の瀬戸さんが店の前の棚にかけていたブルーシートをはずす。そこには南陀楼綾繁さんの獣道から掘り起こされた本が並んでいた。早速2冊ゲット。

500円と300円。安い。

店内に入るとそこはもう人で一杯。店内の棚の前を何度か往復しながら3冊選ぶ。

色川本は講談社文芸文庫で出ているが、中公文庫は初めて見た。
戸板本は単行本で持っているのだが、文庫も欲しいと思っていたので。
日垣本は新刊で買おうと思っていたのに地元の本屋の棚になかったため探していたもの。
この他、旅猫さんのところから酒袋の文庫ブックカバーを購入。同じ生地の新書カバーを愛用していて是非文庫用も欲しいと思っていたのだ。


岡崎さんの音頭で10人ほどで飲みに行く。高田馬場近くのニュー浅草へ。
僕は退屈男さんと名古屋から来られた岡崎さんの講座の受講生でもあった佐藤さんと同じテーブルに座る。地方の大型書店の移り変わりや社歌と校歌、そして野球の話などで盛り上がる。退屈男さんの出た小・中・高の校歌の作詞はすべて西脇順三郎であったというのに驚く。どんな歌詞なのだろうか。
ふと、アメリカのハイスクールの校歌をレイモンド・カーヴァーが書いていたらどんなものになったのだろうかと思う。


10時半過ぎに散会。同席していた自由国民社の編集の方と一緒に帰る。



今日の4000番台は休み。