2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

マジック・リアリズムの雨。

今日も一日出張野外仕事。 仕事の空き時間に仕事場から少し離れた休憩所に行く。持ってきた小林信彦「紳士同盟」を読もうとしてウトウト居眠り。 この場所に出張でくるようになってもう20年になる。この休憩所にも20年通っていることになるのか。数年前…

とんかつで雨宿り。

終日出張で野外仕事。 まるで天気に遊ばれているような一日だ。晴れたと思えば急に土砂降りとなり、それがピタッとおさまると今度は「お日ぃさんがカア〜ッと」(by桂枝雀)照りつけて蒸し暑くなり、まるで空は真夏の甲子園球場かとおもうような青空と入道雲…

阪妻もどき。

仕事を終えて電車に乗る。目指すは高田馬場。「決闘高田馬場」の阪妻のような気分で再開されたBIGBOX古本市に向うのだ。 リニューアルなったBIGBOXの9階の特設会場へ。明るくきれいな店内に流れるJAZZ。1階入り口前の時とはずいぶん雰囲気がちがう。空調も…

本の流れに消えたあぶく。

不良在庫と化していたTシャツ(僕が出資している)が売れましたと担当の女性が2000円持って来てくれる。最近、職場のあるグループが気に入ってくれたらしく先日も3000円の臨時収入(厳密に言えば原価が返ってくるだけで利潤はまったくない)があった…

ブックオフからお出迎え。

久しぶりに青空を見た。 仕事を終えて本屋へ。 『Lmagazine』10月号 『季刊銀花』155号 前者は“絵本のチカラ。”、後者は“一九〇〇年生れのモダニスト、画家、佐野繁次郎の装幀”。このほか『ユリイカ』の太宰・安吾特集、『芸術新潮』のフェルメール特集…

夏なのに夏じゃない。

仕事が休みなので、銀座へ。 電車では黒岩比佐子「歴史のかげにグルメあり」(文春新書)を読む。 僕にとって銀座と言えば映画と洋食。まずマリオンの窓口で「ダーク・ナイト」のチケットを手に入れる。開演まで1時間。昼食をどこにしようかと悩むが家を出…

読んでは崩し。

朝4時過ぎに起きて出張へ。雨が終日降り続き今日のような野外仕事の日には困ることおびただしい。 夕方仕事を終えて出張先の近くにあるブックオフを覗くがなにも買わず。 横浜で乗り換えのときにダイヤモンド地下街で古書市をやっていることを思い出し、寄…

「センセ」とカーヴァー。

休日出勤で職場へ。 野外仕事をしていた昼間ではもっていた雨が退勤して歩き始めたら雨が降り出していた。 傘をさして2日前に行ったブックオフに行く。今日は105円棚以外半額の日だ。いろいろ買う。 石井光太「物乞う仏陀」(文春文庫) 小林信彦「紳士…

僕はクマ。

先日ひと仕事終えたため、仕事はあるのに夏休み気分でぼんやりしてしまう。 まあ、今日の仕事が朝8時半から午後1時半まである場所にいればいいというクマのぬいぐるみでもできる仕事なのだからぼんやりもするよ。 おかげで「フロイト気質」下巻をずいぶん…

文字の青さに。

昨日から夏休みが始まった気分だったのだが、朝ドアを開けるとそこには秋の風が。なんだか旅費を値切った激安タイムトラベルツアーに参加したような感じ。 涼しい気候のおかげで野外仕事も楽にできた。 暑くないのでぶらぶら歩いてブックオフへ。貼紙を見る…

ソフト<フロスト。

気がかりだった仕事が終わる。ほっとしてなんだか今日から夏休みが始まったような解放感を感じる。 本屋へ。昨日、今日と昼は職場持ちであったので、二日分の昼食代のつもりで2冊買う。 島尾敏雄「『死の棘』日記」(新潮文庫) 小林信彦「東京少年」(新潮…

『sanpo magazine』散歩。

気疲れのする仕事を終えてから本屋へ。文春新書の新刊が出ていた。 黒岩比佐子「歴史のかげにグルメあり」 草森紳一「不許可写真」 本来なら単行本ででてしかるべき2冊だろう。まっていた本なのだが、それが手軽な新書で読めることを喜んでいいのかと出版業…

フロスト指数。

今日は田園都市線沿線に出張。 駅までバスに乗っていると外国人の父親と日本人の母親に連れられた5歳くらいの女の子がいた。英語しか話さない父親と日本語で話す娘。通じているのかと思っていると、急に英語になって父親にわかるように伝えてから、また日本…

ジャズと古本の功徳。

出張5日目。 朝、5時に起きて外へ出ると目の前に雲のじゅうたんが敷き詰められていた。陽光ふりそそぐ場所に立つ自分が雲の上にいる不思議。 こちらに来てから最高の天気の中、朝早い午前中の仕事を終えて昼食後に出発。山を降りる。 車中ではぐっすりと寝…

冷たい花火。

出張4日目。 午前中雨。 午後雨あがる。 夕焼け。山並みに濃淡の雲海がかかり、そこにオレンジ色の光が後光のようにさしている。 夜。月と星。雲はどこかへ消えた。宿泊客の家族連れが花火。秋を思わせる山間の地では白い光も冷たげに見える。

雨に濡れてたたそがれの鳥。

出張3日目。 朝、宿舎近くの公園を散歩していると通常の五倍はあるようなナメクジを発見。 昼休み。やっと読書の時間がとれて「フロイト気質」を読む。 午後から雨。ざあっという雨のなかを身動ぎもせず電線にとまっている鳥がいた。なにやらせつなげに見え…

向こう側の人と一緒。

出張2日目。 泊まっている宿舎に北京オリンピックに出場する外国人アスリートがいる。試合直前まで宿舎近くにある陸上競技場で練習しているらしい。男女二人のうち男性の方は前回の金メダリスト。ロビーでオリンピック中継を観ていたら近くに座って観始めた…

霧の向こう側。

朝4時に起きて家を出て同僚たちと合流し、車で出発。北に向かう。 東北道は帰省ラッシュで混んでいた。 高速を降りて山道に入る。急に濃い霧が立ち込めてくる。前を行く車の姿さえ見失いそうになる。道を外れれば崖をまっ逆さまだ。 しかし、白いベールに包…

ビールとしてのシャワー。

野外仕事を終えて机に戻り、明日からの出張の準備をいくつかした後、汗のたっぷりしみこんだ仕事着を脱いでシャワーを浴びる。 ビオレで汗を流した後、通勤服に着替えるときの爽快感がたまらない。この瞬間のために真夏の太陽の直撃を我慢して受け続けている…

気持ちの添え木。

仕事を終えて本屋へ。 『新潮』9月号 水村美苗「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」という長編評論が載っていたので。ただ、水村さんには評論より「私小説」や「本格小説」のように小説を書いてほしい。 蕎麦屋で夏野菜カレーつけうどんを食べながら『…

チョーヤバイ。

今日も野外仕事なのだが、思いのほか暑さがきつくなかった。 本屋を覗いてから、バスに乗り帰る。バスのなかでは柳家小さん「狸賽」を聴く。 コンビニで夕食とともに『週刊現代』を買ってから帰宅。 『週刊現代』から内澤旬子さんの「リレー読書日記」を読む…

古本屋ビュー。

今日は休みなので一日家で仕事。 咳と鼻水がでる。軽く夏風邪をひいたらしい。 仕事に倦んでくると、ストリートビューを覗いたりして気晴らし。すでに職場や実家(車が来ていなかった)などはチェック済みなので、あちこち古本屋を探す。恵文社一乗寺店を見…

ブラック・ジョイス。

今日も野外仕事だが、昨日より日差しがなく暑さも少しやわらいだように感じる。 退勤後、本屋へ。 文庫棚の前に行くと講談社文芸文庫の新刊が出ていた。 小島政二郎「芥川龍之介」(講談社文芸文庫) 昨日立ち読みした『すばる』の武藤康史「読書日録」に講…

借りた汗。

本日も野外仕事。昨日一日家にこもっていたため、二日分の汗が一挙に吹き出る。昨日借りていた汗を今日返した感じ。500ミリのペットボトル3本の水分と100円ショップで買ってきた袋入りの氷でなんとかしのぎ切った。 退勤後、急に必要になった資料が地…

真夏の引きこもり。

本日は休みなので職場へは行かず、自宅にこもって仕事をする。 午前中なかなか調子がでず、業田良家「独裁君」をちょっとつまみ読みするつもりが全部読んでしまう。すぐに朝鮮半島のあの国のあの国家主席をモデルにしていることがわかるシャルル・ド・クサイ…

映画館のアウラ。

いつものように野外仕事を終えて早めに職場を後にする。 今日は友人と新宿で待ち合わせがあるので、その前に久しぶりに映画を見ようと時間の合う作品を調べたら「インディ・ジョーンズ」がぴったりの時間帯だったのでそれにする。 その前に腹ごしらえと、新…

スイカと年表。

今日も野外仕事。曇りの予報だったが、日も差して気温も上がる。額に汗して働くと言うが、こんな日に野外にいれば、いやでも額に汗をたっぷりかくことになる。 昼食を食べに職場近くの蕎麦屋に入る。カレーセットを食べていると店のおばちゃんが「これ、富山…

ささのは さらさら くまのかさ。

新しい週もやはり暑い。 本屋へ。「フロイト気質」や「東京少年」や「『死の棘』日記」など欲しい文庫は数々あれど、今抱えている仕事をなんとかしなければゆっくり読書はできないので今日のところは見送ることに。 代わりにCDを買う。音楽は作業のBGMになり…

緑の日曜。

昼前に実家を出て電車に乗る。 日比谷線経由ではなく半蔵門線経由を選択し、神保町で途中下車。すずらん通りを歩いていると中山書店が閉店30%オフセールをやっている。学生時代この店で高価な文学研究書や評論書を定価より安く手に入れた記憶があり、あり…

昭和三十年代から帰国した男。

野外仕事を終えてシャワーを浴び、一度家に戻り先日のカナダ土産を持って電車に乗る。 携帯本は岡崎武志「昭和三十年代の匂い」(学研新書)。岡崎さんの文章だから、読みやすくてサクサクとんとんと進んで行く。 以前に岡崎さんが蒐集していた土管のある空…