いつものように野外仕事を終えて早めに職場を後にする。
今日は友人と新宿で待ち合わせがあるので、その前に久しぶりに映画を見ようと時間の合う作品を調べたら「インディ・ジョーンズ」がぴったりの時間帯だったのでそれにする。
その前に腹ごしらえと、新宿駅構内のベルクでランチの野菜カレーとアイスコーヒーのセット。ここにこんな店があるなんて知らなかったな。本格的な生ビールも飲めるらしい。椅子席はすべてふさがっており、立ち席のカウンターでサッとかっ込み新宿ピカデリーに向かう。
ひさしぶりに行ったら新しいビルになり、全面的にリニューアルされていて今主流のシネコンになっていた。白を基調として明るくて広くて清潔な館内はすばらしいのだが、昔ながらの映画館が持つアウラのようなものはまったく跡形もなく消し去られていた。これなら有楽町マリオンあたりで見ればよかったかなと思う。
映画の方はいまさら言うまでもなく娯楽に徹したエンターテインメント作品。職人としてのスピルバーグに楽しませてもらった。あれこれ笑える映画なのだが周囲から笑い声が聞こえない。他の人はミステリーホラーサスペンス映画だとでも思って観ているのだろうか、まさかね。
ピカデリーを出て待ち合わせ場所の紀伊国屋書店本店1階に向かっていると正面から見たことある人が歩いてくる。誰かと思えば南陀楼綾繁さんだ。これからライブに行くところだという。声をかけてちょっと立ち話。『ぐるり』8月号をいただく。ありがとうございます。
紀伊国屋の1階で友人が来るまでに1冊購入。
カバーの写真と文字と茶の下地がいいバランスで、ああ晶文社の本だなあという感じ(後で『ぐるり』を見たら狩野さんが「ぼくのなかの人たち」という連載でこの本が出来るまでの中川六平さんとのやりとりを書いていた)。
ビールが飲みたいと言う友人のリクエストで甲州街道沿いの「写楽」という店で飲む。その後、友人とともに新宿南口のブックファーストに寄る。以前青山ブックセンターであった時に何度か来たことがあるが、ブックファーストになってからは初めて。
地元の本屋になかった漫画を2冊購入。
- 作者: 業田良家
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 業田良家
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: コミック
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やっぱり業田良家本は必ず買ってしまう。
帰りの電車で「新・自虐の詩 ロボット小雪」を読む。「新・自虐の詩」とあるが、これにあまり深い意味はなく、まったく別個の作品である。形式として8コマくらいの短い漫画が連なって大きなひとつの物語の流れに収斂されるという形式を同じくしているとはいえる。業田氏の持つ憂国の思いがこの作品でも描かれている。「自虐の詩」が、どうしようもない人間存在の肯定という大きなハッピーエンドで終わっている作品であったのに対して、その後の業田作品はそのような全面的な人間肯定、現実肯定をおこなっていない。その点、「自虐の詩」と同じカタルシスを望むのは難しいのだろう。