気持ちの添え木。


 仕事を終えて本屋へ。

  • 『新潮』9月号


 水村美苗日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」という長編評論が載っていたので。ただ、水村さんには評論より「私小説」や「本格小説」のように小説を書いてほしい。


 蕎麦屋で夏野菜カレーつけうどんを食べながら『新潮』をめくると、「日本語が亡びるとき」の末尾にこんな注記が。


 《本論は今秋、筑摩書房から刊行予定。小誌掲載分は全七章のうちの冒頭三章にあたる》


 なんだ、これは一部掲載で完結していないのか。しかも、『新潮』掲載なのに筑摩書房から本が出るんだ。小説は新潮社から出ているのに評論は乗り気ではないのかな。


 帰宅後、仮眠を取ってから机に向かうが、仕事が進まず。ついに気持ちが折れる。


 京都では下鴨古本まつりがおこなわれている。ああ、いいなあ、行きたいなあと思いつつ明日から気持ちに添え木して仕事をしていかなければ。