緑の日曜。


 昼前に実家を出て電車に乗る。


 日比谷線経由ではなく半蔵門線経由を選択し、神保町で途中下車。すずらん通りを歩いていると中山書店が閉店30%オフセールをやっている。学生時代この店で高価な文学研究書や評論書を定価より安く手に入れた記憶があり、ありがたい店だった。探していた亀井秀雄「感性の変革」を見つけた時は嬉しかったな。バフチンドストエフスキー論」を買ったのもこの店ではなかったか。


 東京堂書店の3階でこれを。

文士の行藏

文士の行藏


 残念ながら畠中さんの姿はなし。『図書』8月号を貰う。「昭和三十年代の匂い」のサイン本が並んでいた。まだ買っていない方はこちらが狙い目ですね。


 小諸そばで昼食をとり、神田伯刺西爾でケーキセットでひと休み。冷やしブレンドと抹茶ロール。今日はグリーンのポロシャツを着ていたので色を合わせて抹茶を頼んでみた。おいしい。『図書』で岩波書店の9月刊行予定本をチェック。岩波文庫坂口安吾堕落論・日本文化私観」が。ついに安吾岩波文庫入りか。その他新井潤美自負と偏見のイギリス文化」(岩波新書)というジェイン・オースティンものが気になる。


 日本特価書籍へ。

青銅の悲劇  瀕死の王

青銅の悲劇 瀕死の王

芸術新潮 2008年 08月号 [雑誌]

芸術新潮 2008年 08月号 [雑誌]

 高田“「文学部をめぐる病い」”里惠子氏の本はやはり著者買いしてしまう。
 「青銅の悲劇」は、あの“矢吹駆”シリーズ最新作。正直前作「オイディプス症候群」はイマイチだったのだが、矢吹駆ものとあれば見逃す事はできない。
 『芸術新潮』は北京特集号。オリンピックも近いし、写真もいいので。


 「昭和三十年代の匂い」はちょうど神保町駅到着に合わせるかのように読了したので、むのたけじ黒岩比佐子「戦争絶滅へ、人間復活へ」(岩波新書)を読み出す。黒岩さんによる聞き書きなので、恥ずかしながらまったく知るところのなかったむのたけじさんの話に耳を傾けてみる。まずは戦前・戦中を語った2章までを読んだ。一本筋の通ったジャーナリストの人生は興味深い。


 帰宅後、机仕事。