昨晩、遠いところから帰って来た。
本来なら今日は代休が与えられているのだが、自分が担当する仕事の予定が入っているため朝から職場へ。
まだ体と気持ちが日常に馴染まない。そんなことに関係なく日々の細部は進んでいく。
やはり、身の奥に疲労の重みがしっかりと根を張っている感じで必要な仕事を終えたらすぐに職場を後にする。
1週間ぶりの本屋へ。
ダカーポ特別編集 今年最高の本 2008 (マガジンハウスムック)
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- 作者: 小林信彦
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- 作者: 黒岩比佐子
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たった7日間で見慣れない本や雑誌がそちこちにある。やっと日本に帰ってきたなと思う。文芸雑誌の1月号が並んでいる。『文學界』と『新潮』はそれぞれ水村美苗さんの対談を目玉にしている。「日本語が亡びるとき」を出版できなかった老舗文芸出版社の思いがそこに滲んでいるような感じがしてしまうのは深読みのし過ぎかな。それから新年号だというのに各誌とも華と呼ぶべきものが見当たらない。もうそういう時代ではないのだろう。
『ダカーポ』の各新聞・雑誌の書評担当者が選ぶ08年最高の本の中で『日刊ゲンダイ』がむのけんじ・黒岩比佐子「戦争絶滅へ、人間復活へ」(岩波新書)、『WiLL』が黒岩比佐子「編集者 国木田独歩の時代」(角川選書)がそれぞれ1位。その黒岩さんの新刊を今日入手した。読むのが楽しみ。
『サライ』は落語特集第3段。付録が志ん生「鮑のし」・文楽「厩火事」・正蔵「火事息子」の入ったCDと“復刻 桂文楽手ぬぐい”。手ぬぐいがうれしいね。注意書きに〈手ぬぐいとしての用途以外でご使用にならないでください〉とあるのだが、これは何を想定した表記なのだろう。例えば、文楽の手ぬぐいで覆面した銀行強盗とかかな。
小林信彦本は「定年なし、打つ手なし」の文庫化だが、書き下ろしの文章と単行本刊行後に書かれたエッセイが数編入っている新編集版。単行本を持っていても要チェックだ。
メールの返事が来る。年の瀬の楽しみがひとつ増えた。新幹線とホテルを押さえなくては。