ブックオフからお出迎え。


 久しぶりに青空を見た。



 仕事を終えて本屋へ。

  • 『Lmagazine』10月号
  • 『季刊銀花』155号

 前者は“絵本のチカラ。”、後者は“一九〇〇年生れのモダニスト、画家、佐野繁次郎の装幀”。このほか『ユリイカ』の太宰・安吾特集、『芸術新潮』のフェルメール特集が気になる。『芸術新潮』の次号は須賀敦子特集とのこと。楽しみ。




 大戸屋で食事をとりながら『Lmagazine』から山本善行「古本ナウ」を読む。今回は「江戸川乱歩全集」(平凡社 昭和七年)を取り上げている。最初の全集で読むなんてしぶい。僕は先日閉店した神保町の中山書店で買ったゾッキ本の雑誌幻影城のムックで読んだ。あの大判の黒い本が僕の乱歩のイメージなのだ。
 続いて『季刊銀花』から「函は羽織、表紙はきもの 佐野繁次郎の装幀哲学」を読む。前に東京古書会館で聞いた話のポイントがまとめられている。船場のボンとして生まれたことと亡父の友人であった芝川照吉の存在が装幀に影響を与えているというもの。UBCでの話にはここでは触れられていない題材が他にも色々あった。ぜひそこらを入れてもっと長い佐野繁次郎の装幀論を林さんには書いてほしいものだな。


 TSUTAYAによって映画を借りようと思ったら、フロアの一角にブックオフのワゴンが出ていて200円均一で本を売っている。昨日行ったばかりなので今日は行く気がなかったのにブックオフの方からお出迎えとは。こんなの初めてだ。せっかくなので1冊選ぶ。


 映画はこの2作を借りる。



 バス待ちで今日から携帯本にした大原富枝「彼もまた神の愛し子か」を読み始める。



 帰宅して「魍魎の匣」を観る。昭和20年代の東京をセットで再現することを潔くあきらめ中国ロケで不思議な雰囲気を醸し出している。これは結構正解だったのではないか。ただ後半のセット中心の匣の中での場面はなんだかとっちらかっている感じ。やっぱり宮迫木場修はミスキャストでしょう。永瀬関口から椎名関口に代わっていたが、ただのお調子者扱いになっていた。監督が代わって京極堂の住居も随分と変化が。こちらは前の方がよかったな。


 映画鑑賞後、読みかけだった丸谷才一「月とメロン」の続きを読み進める。