ブラック・ジョイス。


 今日も野外仕事だが、昨日より日差しがなく暑さも少しやわらいだように感じる。


 退勤後、本屋へ。


 文庫棚の前に行くと講談社文芸文庫の新刊が出ていた。


 昨日立ち読みした『すばる』の武藤康史「読書日録」に講談社文芸文庫用に小島政二郎の年譜を作成しているという記述をチェックしたばかり。そうかこの本用の年譜だったのだ。武藤さんによる年譜と小島政二郎による友人芥川の評伝小説とくれば買わない手はない。


 その他『クレア』の読書特集をチェックしようと思っていたのだが、平台前を女性たちが万里の長城のように隙間なく囲っているので今日は見送る。


 久しぶりに駅前のつけ麺屋に行く。昨日の丸香同様こちらも価格が値上げされていた。隣に座ったのが中国人カップル。単なる偶然なのだが、なんだか周囲に漂う北京オリンピックモードの一環のような気がしてしまう。


 食後の散歩にサブカル系古本屋へ。100円棚を覗くとやたらと遠藤周作本が並ぶ。たぶん、遠藤ファンであった人の蔵書からの買い入れがあったのだろう。その間隙の縫ってこの本を見つける。


 このジェイムズ・ジョイス論集はすでに持っているのだが、以前にも書いたように和田誠画伯による装丁がとても気に入っているので100円なら迷わず買ってしまう。黒いカバーに白抜きの書名と著者名。そして黒字に凹凸のある黒い線で描かれたジョイスの肖像がまたいいのだ。


 帰宅後、少し仮眠を取ってから机に向かう。