終日出張で野外仕事。
まるで天気に遊ばれているような一日だ。晴れたと思えば急に土砂降りとなり、それがピタッとおさまると今度は「お日ぃさんがカア〜ッと」(by桂枝雀)照りつけて蒸し暑くなり、まるで空は真夏の甲子園球場かとおもうような青空と入道雲のコラボレーション。そこへ蝉しぐれまでついてくる。8月最後の週末に、「まだ終わっていないんだよ」と夏がアピールをしているような晴天となる。やれやれと蒸し暑さに汗を流しながらホッとしていると急に黒雲が空を覆い、雨風がすうっと吹いてきたかと思うと車軸を流すような集中豪雨で前もよく見えなくなる。
その光景を眺めながら一緒に働いていた人が「われわれは地球の最後に立ち会っているのかもしれないね」とポツリ。確かにこの天気、どこか壊れてますよ、たぶん。
夕方仕事を終えてバスで横浜駅まで戻る。西口の有隣堂に寄って、「本棚2」をチェック。
今日から携帯本にした小林信彦「紳士同盟」(扶桑社文庫)を読みながら電車で地元へ戻る。
地元の本屋にも寄る。
- 『週刊読書人』9月5日号
駅ビルから外へ出るとバケツをひっくり返したような土砂降り。まだ降るかと言いたくなるが、これはどこかで夕食をとりながら雨が一息つくのを待つかと思い、近くのとんかつ屋へ。
食事を待ち待ち『週刊読書人』から向井透史さんによる岡崎武志・山本善行「新・文學入門」(工作舎)の書評を読む。さすがに向井さんうまいなあ。岡崎・山本ご両人が、己の体験から手に入れた情報をもとにした権威とは別の、生活を基軸とした「楽しみの文學」を教えてくれる本と位置付けたあとの結び。
≪老若男女が楽しむ「文學の祭り」のお囃子が、著者たちの歩いた街の中から聞こえてくるようだ。≫
ね、うまいでしょ。
明日も一日野外仕事。雨やんでほしいな。