大人買いして子供読み。


この1週間ほど睡眠不足が続いていたので、10時過ぎまで寝てしまう。


洗濯機を回し、風呂にお湯を入れながら坪内祐三さんが褒めていた若島正「電子テキストと『ロリータ』」(高橋康也編「批評と創造性」岩波書店所収)を読む。これは若島さんがナボコフ「ロリータ」を翻訳する前に書いた「ロリータ」論。緻密な細部の読みを通してナボコフというとんでもない言葉フェチ小説おたく作家の手つきを具体的に解き明かしていく。もっと続きを読みたいと思わせる佳品。来年3月出る若島正 『ロリータ、ロリータ、ロリータ』(作品社)でその続きが読めるのだろう。楽しみ。その前に「ロリータ」そのものを読まなくてはね。


立て続けに宅配便が来る。
まずは、先日アマゾンから送られて来たギフト券を使って購入した本。

次に来たのは大人買いしたこれ。

よしよし、この日曜日に間に合うように注文しておいたのだ。今日は1日のだめDAYだな。


クリーニング屋に溜まったワイシャツを出し、コンビニで昼夕2食を買い込み帰宅。

準備が整ったところで1巻から「のだめカンタービレ」を読み始める。テレビドラマが思った以上に原作に忠実であることを知る。マンガのセリフがほとんどそのまま上野のだめや玉木千秋の口から発せられていたんだな。最初はドラマの映像が頭の隅にひっかかっていて少し読みのテンポが悪かったのだが、段々とマンガの世界ののだめや千秋に慣れていき後は一気に進んでいく。9巻で先週放送分のドラマに追いついた。これ以上読むと明日の放送以降の内容を知ってしまいつまらなくなるのではないかという声が頭の中でするが、勢いのついた自分を止めることはできず、そのまま未知の領域に突入し、夜になって現在刊行されている16巻まで読み終える。16巻の最後でついに千秋の父親であるピアニスト千秋雅之が登場。いいところで終わるな。17巻の刊行は来年2月か。
ほとんど、何もせず日がな1日マンガを読んで過ごすなんて子供のようだなと自分に苦笑する。


この間、家にあるクラシックのCDを色々とかける。アーノンクールワルターアルゲリッチ&ラビノヴィッチ、バックハウス内田光子など。


テレビでバルセロナインテルナシオナル戦を観てから、荒川洋治さんが苦言を呈していたマンゾーニ「いいなづけ」(河出文庫)の平川祐弘氏の長い「文庫版訳者後書」を読む。なるほど、これは「文学全集を立ちあげる」で鹿島茂さんが使っていた東海林さだお理論における“陽ドーダ”が発露した文章ですね。


クラシックあたりしたので、気分を変えてこれを聴く。

When My Heart Finds Christmas

When My Heart Finds Christmas


ビックバンドをバックに歌うハリー・コニック・ジュニアのクリスマスソング集。やっぱりこの人は最近のシンガーの中では珍しいオーケストラを背負って歌ってサマになる人だなと思う。


今日の4000番台は休み。