冬のざるそば。


午前中に野外の仕事をしに外へ出るともの凄く寒い北風が吹いていて泣きたい気分になる。まあ、泣くわけにもいかないため、せっせと仕事を済ませて室内へ戻る。


職場を出て早足で駅への坂道を歩く。寒いので少しでも体を温めようというわけだ。駅ビルに入った瞬間、体の内部から熱がぼわっと滲み出て来てうっすらと汗をかく。


本屋で。

やっと見つけた。判型が変わっているというのは聞いていたが、なるほどこんな感じに小さくなっていたんだ。ノベルズ本をちょっと長くしたようなこのカタチはあまり好きじゃないな。映画フィルムを入れる缶の写真をあしらった帯も題名とともにさも映画本ですよと言いたげだ。たしかに映画の話題が多いのだが、やはりこれはエンターテイメントを中心としたコラムとして楽しみたい1冊。
レジ横で『ウフ.』1月号を貰う。


近くのそば屋で夕食。ざるそばと野菜天丼のセット。このセットでは温かいそばと冷たいざるそばが選べるのだが、冬でもざるそばを頼むことにしている。それはざるそばの上に刻まれてのっている海苔がお目当てだからだ。寿司も出す日本料理屋も隣りで営業しているこのそば屋はそのためかとてもいい海苔を使っており、そばとともに口に入れたときの香ばしい風味が何とも言えずにいい。その瞬間のためにざるそばを頼んでしまう。
待ち時間に『ウフ.』を読む。表紙は本棚の前にしゃがんだ宮崎あおい。なかなかいい感じ。同僚にあおいファンがいるから、あげたら喜ばれるかも。


バスに乗って帰る。車中は立川談春朗読「姑獲鳥の夏」を聴きながら。


帰宅後、ブーニン演奏のベートーヴェンピアノソナタ「悲愴」を流しつつ、「映画が目にしみる」を読み始める。相変わらず、大塚寧々とニコール・キッドマンに対する小林氏の並々ならぬ関心の強さに口元が緩む。


9時になったので読書は中止して「のだめカンタービレ」を観る。原作を読んだ昨日の今日ということもあり、「おお、このセリフはそのままだ」とか、「ここはテレビの脚本家が入れた部分だな」などとチェックしながら楽しむ。
来週が最終回。ちょうど泊まりがけの出張にいっている日だから録画予約しておかないとな。まあ、結末はわかってるんだけどね。


その後、「映画が目にしみる」を読み継ぐ。


今日の4000番台。

トゥ・ソウルズ・イン・ワン

トゥ・ソウルズ・イン・ワン


ソプラノサックスとストリッチ(どんな楽器だ)を2本同時に吹くということで知られるジョージ・ブレイスの初リーダーアルバムが4148番。こんな変わった演奏法をする人ってどこか偏屈で屈折してそうなのだが、このブレイスは妙に明るくてあっけらかんとしている。そこがいい。聴きどころはやっぱり4曲目の「メリーさんの羊」ですかね。あの曲をジャズにしてしまっています。
今回聴き直して思わず聞き惚れてしまったのは最後の5曲目でのグラント・グリーンのギターソロ。ちょっとウネウネした感じの曲調にのせて何とも言えず味わいのあるプレイを聴かせてくれる。これまで聴いたグリーンの演奏では一番いいかもしれない。