傷つくことに傷つく。

仕事帰りの雨のバス停でちょっとショックなことがあった。今更自分がこんなことで傷つくとは思いもよらず、むしろこのほうがショックかもしれない。


本屋で。

特集“本の雑誌が選ぶ2006年度ベスト10”。新年号となるため、新連載がいろいろと始まっている。


帰宅して『本の雑誌』に目を通す。巻頭の“ベスト10”に自分の読んだ本が1冊も入っていないのはいつものことなので驚かず、先へ進んで“2006年度私のベスト3”を読む。さすがにこちらは読んだ本が出てくる。坪内祐三さんが、向井透史「早稲田古本屋街」(未來社)を3冊のうちの1冊に挙げ、《オーラルバイオグラフィーの傑作》としている。
その坪内さんの連載「読書日記」では、先日読んだ『おすすめ文庫王国』所収文章の裏話が書かれている。
そして、向井さんの方も「古本屋セドロー君の午後」という連載が始まった。あれ、こんな場所にあったという感じで探すのに少してまどる。向井さんが新刊書店に行くその目的という話。田口久美子「書店風雲録」が新刊で出ることによって、眠っていたリブロ元社長の本(古本)が新たな読者を獲得していく。古本屋としてのスタンスを比較的ストレートに語っている印象だ。なるほど、このトーンでいくんだなと納得する。
田口久美子さんと言えば、「書店じたばた事件帖」という連載がスタートしている。いやぁ、本屋にはいろんな人が来るもんだな。
その他、和田誠さんの絵と文からなる「これもまたお楽しみ」というカラーページもあり、なかなか充実の1冊だ。


本の山の上にあった谷沢永一「紙つぶて 自作自注最終版」を手に取ると、まだ数十ページ読み残していることに気づき、手に取って最後まで読む。


今日の4000番台。

アワ・マン・イン・パリ

アワ・マン・イン・パリ


活動の拠点をヨーロッパに移したデクスター・ゴードンが同じくかの地で活動していたバド・パウエルと共演したのがこの4146番。
ゴードンはいつも通り豪快に飛ばしている。パウエルにはさすがに昔日のキレはない。それでも本国を遠くはなれた異郷の地での再会セッションはどこか静かな祝福ムードに包まれている。