神保町納め。

本日仕事納め。

午後2時に職場を出て神保町へ。
さぼうる2のナポリタンで昼食を済ませてから書肆アクセスで2冊購入。

前者はサイン本。姉妹編と言われている「古書肆・弘文荘訪問記」のようなソフトカバーを予想していたのだが、倍の厚みを持つハードカバーであった。それは全体の3分の2を占める部分に昭和42年から57年までの日記が収録されているためのようだ。
「世界屠畜紀行」はどこか戦前の本のような雰囲気をたたえた装幀がいい。2段組で約360ページと南陀楼綾繁さんの「路上派遊書日記」を思い起こさせるボリューム感あり。


その後、三茶書房のワゴンから1冊。

300円。

靖国通りを渡ってヴィレッジバンガードに行く。業田良家の新刊マンガを探しに来たのだが見つけられず。ここのマンガコーナーは充実しているので必ずあると思ったのだが。ヴィレッジバンガードは知らないマンガと出会う場所ではあるが、知っているマンガを探すのは難しい場所であると思う。
ヴィレッジバンガードを出て錦華通りを先に進むととかち書店を過ぎたがらんどうの並びに石田書店がオープンしていた。ドアを開けるとジャズが流れている。ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」だ。店内は比較的広く、棚と棚の間隔も狭くないためゆっくりとした気分で棚の本を見ることができる。やはり、映画関係の本が充実しているな。阿佐ヶ谷の店にも一度行ったことがあり、充実した品揃えの店だなと思ったのだが、質量ともにグレードアップした印象。いい店だ。開店祝いに1冊。

鮎川さんのコラムに関しては荻原魚雷さんのブログ「文壇高円寺」で触れられていたので。
店を出る時には曲がハービー・ハンコック「処女航海」に変わっていた。


靖国通りに戻ってタテキン・コミガレを覗いた後、神田伯刺西爾でひと休み。ブレンドとベイクド・チーズケーキを頼む。書肆アクセスで貰って来た『未来』1月号と田村の店頭で貰った『図書』12月号に目を通す。1月の刊行予定にイーブリン・ウォー/小野寺健訳「回想のブライズヘッド 上」(岩波文庫)が載っている。


地上に出て、岩波ブックセンターに寄る。

  • 『みすず』12月号

レジ横から『図書』1月号を貰う。1月・2月の刊行予定の中から「回想のブライズヘッド」の文字が消えている。出版延期か。どうしたのか。


日本特価書籍へ。

佐藤本は獄中日記であり、読書日記であり、思索日記でもある。面白そう。
ユリイカ』は松本大洋特集。初めの松本大洋高野文子の対談が読みたくて購入。高野さんにはぜひ新作を書いてほしいものだ。


今日が今年最後の神保町かなと思いつつ帰路につく。


帰りの電車でナボコフ若島正(訳)「ロリータ」(新潮文庫)を読む。面白し。


バスの中で桂三木助「芝浜」を聴く。サゲの部分が思っていたよりもあっさり出てくるのに驚いた。

帰宅後、今日買って来たこのCDをかけながら日垣隆「知的ストレッチ入門」(大和書房)を読み終える。

スタン・ゲッツ・イン・ストックホルム

スタン・ゲッツ・イン・ストックホルム

やっぱり、ゲッツはいいや。



今日の4000番代。

ア・チップ・オフ・ジ・オールド・ブロック

ア・チップ・オフ・ジ・オールド・ブロック


スタンリー・タレンタインのアルバムが4150番。ライナーノートによるとタレンタインはこのアルバムでカウント・ベーシーへのトリビュートを行っているらしい。オルガン入りのベーシー楽団というのはちょっとピンと来ないが、タレンタインは今日も元気だ。