“新三訳”そろい踏み。


今日職場で携帯本の宮崎哲弥「新書365冊」(朝日新書)をぺらぺらと眺めていたら、第14章「文化」でBetter本として山本善行「関西赤貧古本道」が取り上げられていた。《文芸というものの底力が著く感知できる》と評価。ひさしぶりに読み返してみようかな。


仕事を終えて本屋へ。

週刊読書人』は“二〇〇六年の収穫”号。枝川公一さんが「路上派遊書日記」を挙げ、堀切直人さんが「出版業界最底辺日記」をセレクト。荒川洋治さんは収穫3冊を並べた後、マンゾーニ「いいなづけ」を加えたいところだが訳者後記に品がないと苦言を呈している。持っているのでチェックしてみよう。
サンデー毎日』は書評ページの丸谷才一氏のインタビューを岡崎武志さんがまとめている。


レジ横で『本が好き!』vol.7と『asta*』vol.3を貰って帰る。


帰宅後、『本が好き!』の“45人が勧める今年読んだ「最高の一冊」”特集に目を通す。野崎歓さんがトルストイ戦争と平和」(岩波文庫)の新訳を大傑作と絶賛。昨日の坪内さんといい「戦争と平和」がじわじわとキテいる感じ。
今年の冬は新訳で長めの翻訳小説をじっくり読んでみようかなと思っているのだが、その候補として数年前に出たサッカリー「虚栄の市」(岩波文庫)がいいか、2冊まで出たドストエフスキーカラマーゾフの兄弟」の亀山訳がいいかと悩んでいたのだが、これに「戦争と平和」も加えなくてはならないか。“新三訳”そろい踏み。


BGMはアーノンクール指揮の「ベートーベン交響曲第7番」。もちろん「のだめカンタービレ」の影響です。


途中まで読んでしばらく寝かしておいた高島俊男お言葉ですが…第11巻」を読み継ぐ。先日読んだ日垣隆「すぐに稼げる文章術」とともに文章を書く上での漢字の表記について考えさせられる。


今日の4000番台。


実はこれ4098番。以前に発見できず飛ばしていた1枚を今日発見したため遅まきながら聴いてみた。アイク・ケベックのワンホーンにグリーン、チェンバースにフィリー・ジョーのカルテット。ピアノがいない分、グリーンのギターの存在感が増している。そのピアノにソニー・クラークが入ったのがラストの「カウント・エブリスター」だ。これは前の月に録音したクラークのリーダー作「リーピン・アンド・ローピン」にケベックが1曲ゲスト出演をしたことへのお礼の参加らしい。ただ、この曲でもグリーンが目立っていることに変わりはないのだが。