2階から目薬。


 このところ嫌な仕事からずうっと逃げ続けていたのだが、その仕事以上にそれから逃げている自分が嫌になり、そんな自分からも逃げたくなる日々を過ごしていた。そんなことばかり考えていることに疲れ果て本日年貢を納めて嫌な仕事をやってしまう。


 やってしまってすっきりしたかというとそういうわけにもいかず、なんだかかえってどんよりしてしまったまま退勤。


 アレルギーの目薬が切れそうなのでいつもの眼科へ。先日これまでの紙の保険証からカードのものに変わったので新しい保険証を使ってみたい気もあった。


 しかし、この眼科は来るたびに患者が少なくなっているのではないかと感じる。1年前には夕方の時間ともなれば待合室にはぎっしり人が座っていたのに今日は僕以外に待っている患者は誰もいない。おかげであっという間に診療が終わる。


 処方箋を持って隣の薬局へ行ってみるとこの数ヶ月の間にすっかり改装されて別の店のようになっていた。前は中央に大きな楕円形をした木のベンチがあり、店内にはジャズが流れ、昔は実用だったのだろうが今やオブジェかデコレーションのようにしか見えない漢方薬の箱などが壁のケースに並んでいたりする昭和テイストのする店の雰囲気が好きだった。改装後の店に入ってみるとそんなテイストはかけらもなく、コンビニ以上に明るい照明が溢れる店内、映画館のように並んだビニールクッションの椅子、薬局というより病院の待合室にしか思えない。この間まで手渡ししていた処方箋でさえ、受け取りを拒まれ、「その機械に入れてください。そこから整理券が出ますから」と言われる始末。ふう〜。


 目薬を受け取って店の入っているビルを振り返ると薬局の黄色い看板の上の階には某宗教団体が入っていて同じような黄色い看板を掲げているのが見えた。あの薬局はもしかしたら某宗教団体に買収されてしまったのではないかという疑念がふっと胸に浮かぶ。


 本屋によってこれを買う。

食の達人たち フードストーリー (小学館文庫)

食の達人たち フードストーリー (小学館文庫)

 さっき眼科の待合室で携帯で武藤良子さんのブログを読んでいたら、この本のカバー装画を書いたとあったので欲しくなったのだ。
 解説は川上弘美さん。あのムトーさんと川上さんがこんなカタチでコラボしているなんて面白い。


 帰宅して今日も持ち帰りの仕事をやろうとするが、ほとんど進まず。今夜もレッド・ガーランドを聴く。