別れの手続き。


 一昨日のみちくさ市は晴天に恵まれ、多くの人で賑わい、暑いながらも楽しい1日を過ごすことができた。


 当日持って行ったCD(ジャズが9枚、落語が2枚)とVHS(古い松竹映画「南の風」、「嫉妬」、「木石」と三船敏郎主演、岡本喜八監督の東宝映画「侍」)もすべて売れたのでありがたかった。


 また、友人の委託本である旺文社文庫内田百間シリーズも十冊以上お買い上げいただき、友人に代わってお礼申し上げたい。


 残った本は古書往来座に買い取ってもらい、すべての売り上げは2万円近くになった。


 今日、職場へ友人が訪ねてきたので、その2万円を渡す。失業を経験しなければ手放すことはなかったであろう本たちを思うのか友人はすこし寂しそうな表情でその代価の入った封筒に一礼をした。



 退勤後、本屋へ。

想い出の作家たち (文春文庫)

想い出の作家たち (文春文庫)

ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)

ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)

黄金の服 (小学館文庫)

黄金の服 (小学館文庫)




 文春文庫と小学館文庫の新刊から3冊選ぶ。本当は5月10日発売と聞いていたみすず大人の本棚シリーズの「別れの手続き――山田稔散文選」を買いたいと思って来たのだが、まだ棚に並んでいなかった。まあ、楽しみは先に取っておくことにする。

別れの手続き――山田稔散文選 (大人の本棚)

別れの手続き――山田稔散文選 (大人の本棚)


 「想い出の作家たち」は家族による作家の回想録集。岡崎満義氏が聞き手となって話をまとめている。子母沢寛江戸川乱歩金子光晴尾崎士郎今東光海音寺潮五郎横溝正史山本周五郎井上靖新田次郎柴田錬三郎五味康祐立原正秋が回想されている。


 「ジーヴズの事件簿」はあちこちで評判を聞くP・Gウッドハウスの文庫。読むのが楽しみ。


 「黄金の服」は小学館文庫の佐藤泰志第3弾。河出書房新社から出た同名の単行本の文庫化。小学館文庫と同じく佐藤泰志復活に熱心な河出文庫からではないのかとちょっと不思議に思う。