昨日は午後から都内へ出張。
終了後、神保町へ寄り道して先日探し忘れた『ほんまに』最新号(海文堂書店閉店を扱った号)を探すが見つからず。残念。池袋のジュンク堂本店あたりに行かなければダメなのかな。
三省堂ではみすず書房の在庫僅少本フェアをやっていた。僅少本以外のみすず本もずらっと並んでおり、壮観。もう見ているだけでウキウキしてしまう。せっかくだから1冊買って行こうと思ったのだが、欲しい本があれこれありすぎて万札が1枚では足りないくらいになりそうなので今日は我慢しておく。
うどんの丸香でいつもの肉うどんと下足天を食べる。鉄鍋に猪肉とうどんを入れた新メニューが出ていた。こんど食べてみよう。
地元の書店で『本の雑誌』3月号を買って帰る。巻頭の「今月の一冊」で坂口顯「装幀雑記」(展望社)がとりあげられており、著者が坪内祐三さんから「岩波ブックセンターにあと二冊しかないから早く買いに行ったほうがいいよ」と電話があったと書いている。そういえば先ほど岩波ブックセンターに寄ったときこの間まで平積みされていた場所に「装幀雑記」の姿がなかった事を思い出す。もうその2冊も売れてしまったんだな。そう思うとなぜ前に買っておかなかったかという後悔の念が頭をもたげた。
今日は雪のため仕事が早仕舞いとなる。本屋へ。
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「もっと厭な物語」は以前に出た「厭な物語」の姉妹編。前作がすべて外国作品であったのに対して今回は10作品中4作が日本人作家の作品になっている。最初に収録されているのが夏目漱石「夢十夜」の第三夜。好きな作品だからうれしい。漱石が長編だけしか残さなかったら今のような評価はなかったと思う。「夢十夜」や「永日小品」があるからすごいのだ。
「金閣寺の燃やし方」は単行本の時に気になっていたのだが逃していた1冊。金閣炎上に興味を抱いた三島由紀夫と水上勉についての文学エッセイ。雪に降られてこんなに寒いとカバー絵のように金閣を燃やして暖をとりたいという不埒な考えが頭をよぎる。
帰宅して「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン」を聴く。バス停から家まで雪景色の中を歩いているときふとこのジャケットが頭に浮かんだのだ。
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どこか日本的な雪景色に立つオーネット・コールマン・トリオの3人。彼らの向こうに白銀をかぶった金閣寺があってもおかしくないんじゃないかと思いながら熱度のあるライブ盤を楽しむ。