ただいま増量中。


 日記好きだから2002年に荒川洋治さんの「日記をつける」が岩波アクティブ新書に入った時にはすぐに買って読んだ。この本が最近岩波現代文庫となったことも知っていたが、アクティブ新書を持っているので買い控えていたところへ、ポッドキャストで聴いていたTBSラジオ森本毅郎 スタンバイ!」で荒川さんが「以前にアクティブ新書で出したものに大幅に増補したもの」と説明していたのが気になった。


 さっそく仕事帰りに本屋によって手に取ってみる。「岩波現代文庫版のあとがき」を読んでみると、〈本書『日記をつける』は、二〇〇二年刊の岩波アクティブ新書に八編を増補したものだ。四〇〇字詰め原稿用紙で六〇枚ほどの増量となる。〉と書いてある。それなら新書版を持っていても買って損はない。

日記をつける (岩波現代文庫)

日記をつける (岩波現代文庫)



 レジに向かう途中で平積みされていたこれを見つけてしまう。

  • 柳瀬尚紀「日本語ほど面白いものはない」(新潮社)

日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組特別授業

日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組特別授業

 この題の柳瀬本がでるのは新刊案内を見て知っていたが、これまでと同じ日本語エッセイの本かと思っていたら、柳瀬さんが島根県にある小学校で行った特別授業のドキュメント本であった。そうであっても柳瀬本は買うことにしているので一緒にレジへ。



 帰りのバスはジュンク堂ポッドキャストから「柴崎友香×名久井直子『あっちに気を取られ、こっちも気になり……』」というトークショー音源を聴く。名久井さんのしっかりした仕切り具合に妙に感心してしまう。勝手にもっとのんびりした感じの人かと思っていたので。


 帰宅するとポストに岡町高弥さんから「Monthly Takamitsu」155号が届いていた。さっそく一読。いつも同じ感想になってしまうが、それにしてもテレビ、映画、舞踏、美輪明宏(というジャンルですよねこの方)、芝居、落語というその守備範囲の広さとフットワークのよさに今回も驚く。へぇ〜、「Q10」の脚本は木皿泉だったのか。それは知らなかった。「Q10」要チェックだな。ライブ批評の最後に出てくる春風亭百栄はCD音源で3席聴いただけだが、それだけでもただ者でないことは分かる。ここ数年でCDを聴いただけでその才気にゾクッと来たのは立川談笑とこの人。やっぱりこの2人の高座を生で聴かなくちゃと思う。

春風亭百栄の落語 人間国宝への道・第一章

春風亭百栄の落語 人間国宝への道・第一章

立川談笑

立川談笑

イラサリマケー

イラサリマケー

薄型テレビ70%off

薄型テレビ70%off


 腹話術師が人形の口を借りて本音を語るように、岡町さんは毎号いろんな本の引用を借りて本音を語っているのだと思う。今号は嵐山光三郎「市民という妖怪」からの引用。〈市民と名のつくものはすべてうさんくさ〉く、その市民が〈環境を愛して隣人を憎〉むなんてフレーズは思わず膝を叩きたくなるね。


 今夜のレッド・ガーランドはライブ盤だ。これを聴きながら持ち帰りの仕事を少々。

アット・ザ・プレリュード

アット・ザ・プレリュード


 12月になったので気分を変えて白と赤(レッド)のデザインに変えてみます。