いつもより少し早く家を出て職場へ行く。
朝食のサンドイッチ(倖田來未プロデュースの低カロリーマヨネーズを使ったもの)をくわえながら、先週先送りにしていたモロモロをやっつけて行く。
昼過ぎに気の重い会議を終えて、夜までたどり着いた。
退勤して駅までの坂道を上がって行くと駅の方から足早に坂を下りてくる人びとの中にラッキーガールのカトウさんの姿を見つける。こんな時間に彼女を見かけたのは初めてだ。すこし気持ちが軽くなった。
本屋に寄り昨日知った家族のトラブルに対処するための本を2冊買う。この手の本を買っても気分は浮き立たない。そこで自分が一番好きな画家のDVDブックも買う。今日職場に先日の外市の売り上げが往来座から届いたのを思い出したので、ちょっと高めのDVDブックにも手が伸びるのだ。
- 作者: 千足伸行
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
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帰宅すると留守番電話に母親からのメッセージが。母親に連絡し、今朝ついに家族が緊急入院することになったと知る。命にかかわるものではないが、これからの長期にわたる家族と病いとの対峙が始まるのだなあと思う。焦ったり悩んだりしても何の解決にもならないことが分かっているため、自分が思いのほかのんびりと事態を受け止めているのを感じる。気長にこの状況とつきあって行くしかないしね。
母親との話を終え、ドガのDVDを観る。ドガが作った彫刻「14歳の小さな踊り子」を軸にドガの生涯と作品を辿る。10年以上前、パリのオルセー美術館でこの彫刻を観てすぐに好きになった。その日の日記に「初めて美術品を自分のものにしたいと思った」と書いた記憶がある。もちろん、盗み出すような技量も、買い取る財力もないから、美術館のスーベニアショップでこの彫刻の写真を含むドガ作品の絵はがきを買って帰ってきただけだが。
モンマルトル墓地にあるドガの墓が映る。この墓を探して数時間この墓地を歩き回ったことを思い出す。こんなにデカイものをなんで見逃したのかと思うが、普通に墓の形をしたものを探しまわっていた僕には、こんな小屋みたいに屋根もドアもある物体がそれだとは何度前を通ったとしても気づかないだろうな。昔年の疑問が氷解した。