積ん読の山。


 朝7時半に出勤すると、警備員のおじさんが全速力で建物の中に入って行く姿を目撃する。なにやら嫌な予感を抱きつつ自分の机に辿りつくと「出勤している者は至急5階のフロアへ」というアナウンスが。どうやら、あるものの破損によって建物が大変なことになっているらしい。
 現場に行ってみると、フロアの床一面に……。その後は始業時間までノンストップで復旧作業にかかる。気がつけばワイシャツは水を浴びたようにびっしょりと濡れていた。なんとか復旧を完了する。


 この突発仕事のために始業前から疲れてしまう。それでも、何とか仕事をこなしていると、日曜日の出張が中止になったという連絡が。これで急にテンションが上がる。日曜は朝から外市に参戦だ。


 退勤して本屋へ。

 気分が高揚しているためか、今日初めて見たエッセイ集を2冊衝動買い。ともにエッセイの書き手として贔屓にしている作家のものなので安心して買ってしまう。

袖のボタン

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黙読の山

黙読の山

 
 帰宅後、コンビニで買ってきた大勝軒のつけ麺(インスタント)を作って食べる。今日職場で同僚が食べているのを見てそそられてしまったのだ。


 食後、「黙読の山」を読み始める。これまで愛読してきた「夜のある町で」、「忘れられる過去」、「世に出ないことば」と比べると、一編のエッセイの長さが短くなっている感じ。それを荒川さんは《呼吸に近いものになった》とあとがきで語っている。

 「テルーの唄」の歌詞が萩原朔太郎「こころ」からの盗作なのではないかという物議をかもし出す原因となった「『参考資料』のうたについて」も読んだ。「テルーの唄」が聴きたくなった。実はこの歌結構好きなんです。

 iTunes storeで「テルーの唄」をダウンロード。200円なり。


 「黙読の山」は第1部を読了。本を閉じて顔を上げるとそこには“積ん読の山”が見えた。


 古書往来座へ電話し、荷物の到着と明日の準備について瀬戸さんと確認する。いよいよ明日からか。


 瀬戸さんとの話が終わって受話器を置くと、すぐ電話が鳴る。往来座外市の件に関してなにかトラブルでもと出てみると、入院中の甥っ子の声が聞こえてきた。義妹が心配している僕に気を遣って病院からかけさせてくれたらしい。元気一杯の甥に安心する。


 今日のヴォーカルアルバムはこれ。

 

Ruth Price With Shelly Manne at the Manne-Hole

Ruth Price With Shelly Manne at the Manne-Hole