ちゃんと使って死んでいきたい。

職場の後輩とすでに退勤した同僚の机の前に佇む。
机の上にはさまざまなものが置いてある。冷風とマイナスイオンを送り出す機械、頭が良くなるという粉末“てんさい粉”、お茶の葉を粉砕するためのミルサー、長嶋茂雄氏の「名言」が書かれた日めくりカレンダー、トイレ掃除に使うはずの長い柄のついたブラシ、「要冷蔵」と書かれた使いかけのケチャップ、各種香辛料などなど。後輩の話では、日に日にアイテムが増加していくそうだ。これから毎日この机の上を眺めるのが日課になりそう。後輩とは明日この机の前で待ち合わせる約束をした。
仕事帰りにいつもの本屋へ。

  • 『SWITCH』11月号

表紙に“アン・サリー鈴木惣一朗”の文字が見えたので思わず手に取る。鈴木氏はアン嬢が参加しているビートルズカバーアルバム「りんごの子守唄」のプロデューサー。対談というより、2人でインタビュアーの質問に答える形式の記事。インタビュアーの堅く抽象的な言葉に苦笑する。それに答えるアン嬢の発言は、子供を産んだ女性の強さというものが実感として前面に出ているもの。
《結婚も子供を産むということも、いろいろなことを考えていたらもう時間がなくて、やってられなかったかもしれないのに、やろうと思ったのは、やっぱり私には子宮や卵巣があるし、それをちゃんと使って死んでいきたいと考えたからなんです。》
こういうことを言われてしまうと、男はお手上げですね。
昨日見ていたセブンアンドアイで見つけた気になる近刊をもう1冊。

2005年12月2日発売予定
1,680円(予価)

サンリオの本、雑誌『私の部屋』、『新婦人』??女性であるからこそ愛着を感じ、大切に思えるような1960〜70年代の「女の子図書」をご紹介。宇野亜喜良寺山修司澁澤龍彦内藤ルネ水森亜土等の世界、必見!!

前著「インテリア・オブ・ミー」が面白かったので、これもまた楽しみ。
Apple Of Her Eye りんごの子守唄