師走のしわ寄せ。

 昨日が年内最後の仕事。職場で一日かけて僕が来春幹事をやる職場関係の会の案内状づくり及び発送を行う。雨の降る中、ポストに200通近くの葉書を入れて仕事終了。


 ホッとするとともに仕事のしわ寄せで自分の年賀状をまだ出していないどころか書いていないことに思い至る。やれやれ。


 今朝は仕事がないのでのんびりと朝風呂に浸かる。BGMは大須演芸場で録音された古今亭志ん朝「芝浜」。芝でサイフを拾う場面の描写を省略して家に戻った魚熊に何があったかを語らせる志ん朝バージョンだ。大晦日に「芝浜」を聴くのは年越しそばのような恒例行事になっている。


古今亭志ん朝 大須演芸場[CDブック]

古今亭志ん朝 大須演芸場[CDブック]



 夏休みの最後の夜のようにあわてて年賀状を書く。これでどうにか大晦日の準備を滑り込みセーフで終わらせた。



 これから鞄に荷物を詰めて実家に帰省する。持って行く本は三上延ビブリア古書堂の事件手帖3」(メディアワークス文庫)、中野翠「みずいろメガネ」(毎日新聞社)とkindelpaperwrite。



みずいろメガネ

みずいろメガネ



 「ビブリア」シリーズは読みはじめたら面白くて3巻まで読み継いでいる。今後も楽しみなシリーズ。

 「みずいろメガネ」は年の瀬の定番シリーズの最新刊。このシリーズもずっと続いてほしいな。

 kindleは最近手に入れた。紙の本を手放す気はまったくないが、電子書籍がどのようなものであるかを知っておきたいという気持ちがあった。とりあえず、活字本の代表として山本善行「関西赤貧古本道」(新潮新書)とマンガの代表として久住昌之谷口ジロー孤独のグルメ【新装版】」(扶桑社)をダウンロード。単行本以外にも『新潮45』2009年6月号に掲載された坪内祐三「雑誌ジャーナリズムは死なない」という文章を200円で購入。こういう気になる記事だけを単品で買えるというのは面白い試みだと思う。
 また、愛読しているR.D.ウイングフィールドのフロスト警部シリーズで未訳である「winter FROST」を洋書で落とし、付属の辞書機能を使いながらちびちび読んでみている。英和、英英の辞書が内蔵されており、ひきたい単語をタッチすると辞書が開くのは便利だ。その点、kindleは和書より洋書を読むのに使う方が重宝する機械だと思う。
 kindleストアの品揃えは、まだまだ貧弱であるが、最近になって中公文庫の肌色ものや絶版になっている現代教養文庫がラインナップされはじめたのはちょっと興味がひかれる。


関西赤貧古本道 (新潮新書)

関西赤貧古本道 (新潮新書)

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

Winter Frost

Winter Frost


 それらと手みやげをもってこれから実家に向かいます。年頭に言ったほどこの日記を更新できませんでしたが、お読みいただいた方々に感謝いたします。よいお年をお迎えください。