余生にしては忙しい。


 昨晩は夜9時まで出張野外仕事。

 ナイター照明の向こうの空には雷光がきらめく不穏な雰囲気のなか虫除けスプレーを多用しながら仕事を終える。ふう、9月に入っての仕事初めの1週間がやっと終わった。


 今日は休みなので午前中はゆっくりする。いつものように洗濯機とクリーニング屋を使った後、昼過ぎに家を出て職場に向かう。


 途中のマクドナルドでオージーバーガーのセットをテイクアウトして職場へ。


 人気のほとんどない職場でPCをたちあげ、コカコーラゼロでオージーバーガーを流し込んでから仕事。2時に待ち合わせした相手に渡す文章をネットからダウンロードした資料を参照しながら仕上げる。2時少し前にプリントアウト完了。そこへインターフォンの呼び出しコール。タイミングばっちり。


 これで頼まれ仕事を終えて自分の仕事ができると思いきや、急遽2人の飛び入りがあってその対応をしているうちに予定の5時になってしまう。自分の仕事は手つかずで退勤。



 時間の余裕がないので足早に本屋とCDショップを回る。


復興の書店

復興の書店



 探していた本をやっと地元で見つけた。『週刊ポスト』に断続的に連載されていたものに加筆して単行本となった1冊。東日本大震災後、被災地の本屋の復興を取材している。岩手、宮城、福島の三県から十数軒の書店が取り上げられている。連載時に目を通したのは佐藤純子さんが登場する仙台ジュンク堂書店の号だけなので他を読むのが楽しみだ。1ページを使ってジュンちゃんの写真(満面のシャイな笑顔)と2ページを使った絵手紙がカラーで入っているのもいいね。




私の青空~二村定一ジャズ・ソングス

私の青空~二村定一ジャズ・ソングス




 このCDの解説を書いている毛利眞人さんの「沙漠に日が落ちて 二村定一伝」(講談社)を購入済みなのだがまだ読めていない。このCDを流しながら読みたいので手に入れる。


沙漠に日が落ちて─二村定一伝

沙漠に日が落ちて─二村定一伝



 6時閉店のクリーニング屋に滑り込みで入り、明日着ていく半袖ワイシャツを受け取る。帰宅して干してあった洗濯物をあわててとりこむ。



 夕食後、今日職場でできなかった自分の仕事を家のPCでやる。BGMはさきほど買った二村定一。この人今の自分の年齢の時に亡くなっている。その死を「早世」とCDには書いてあるが、今自分が死んだらそれは「早世」なのだろうかとふと思う。「早世」とは生きていればその後もっと何かを成し遂げたであろう人物に対して使う言葉だよな。今死んでもせいぜい塩山芳明さんに「あいつは腹黒さが0.5%のやつだったな」と言ってもらえるくらいだろうね。今後何かを成し遂げそうな気はいっさいせず、現役感のまったくない自分を振り返るとすでに今の自分は「余生」をおくっているようなものなのではないかと思えてならない。ただ、「余生」にしては忙しすぎるが。