Back in the London Time。

 今日も休日出勤で職場へ。


 ここ3週間ほどまともに休みを取っていない。毎晩終電までなどというハードな仕事をしているわけではないが、ウイークデイは朝7時半からだいたい夜9時までの日々が続いている。寝不足と花粉症で頭が少し痛い。


 昼過ぎまでの野外仕事を終えて机に戻り、パソコン仕事をひとつ済ませたところで心と身体がガス欠状態となったため、退勤する。


 天気がよく、休日の住宅街は午睡のように静かだ。エネルギー充填のため歩いて隣町へ。


 モスバーガーに入り、限定販売のBLTバーガーを食べる。ベロンとはみ出たベーコンがステキだ。その昔、ロンドンで食べたベーコンはみんなこれ以上にデカくてしょっぱかったなと思う。



 ブックオフを覗いて105円の文庫と新書を数冊買ってから、近くの新刊書店に寄る。


 ここは以前に雑誌の書店特集にちらっと紹介されたこともある店内にカフェが併設された2階建てのなかなか洒落た店なのだが、通常の自分の行動範囲外にあるためこれまで足を向けることが少なかった。今日、久しぶりに来てみると本の量はそれほど多くはないのだが、品揃えはなかなかであることを確認する。

書物の灰燼に抗して—比較文学論集

書物の灰燼に抗して—比較文学論集


 この本が置いてあるだけでも評価に値する。地元の店にはないもの。さすが工作舎、あいかわらず凝ったいい本造りであるなあ。


 この他に地元で見つからなかった新書を1冊入手。このころからマスクをしていてもクシャミと鼻水が止まらず、目は痒くてシバシバ。疲れもズシリと身体にのしかかってくるようなので、家路を急ぐ。


 帰宅して洗濯機を回しながらしばし仮眠する。三遊亭圓生「一人酒盛/豊竹屋」を流しながら1時間ほど眠る。


 起きて洗濯物を干し、TVをつけると英国王室のロイヤルウエディングの生中継をやっている。結婚式や新婦の衣装やティアラに興味はないが、大好きなロンドンの街がたっぷり映るので画面をうっとりと眺める。


 式場のウエストミンスター寺院には15年前に行った。地下に著名人の墓があってそれが床にはめ込まれたモニュメントとなっているのが日本とはずいぶん違うなという印象だった。晴れやかな2人が歩く赤い絨毯の下に彼らの墓があるのだと思いながら式典を見る。


 アナウンスも解説もいらず、ただロンドンが映ってさえいればいいので音声を消し、最近手に入れたCDを聴く。

エディ・コスタ・メモリアル・コンサート

エディ・コスタ・メモリアル・コンサート



 31歳の若さで亡くなったピアニストでヴァイブ奏者のエディ・コスタを追悼したコンサートの実況録音盤。後半に登場するコールマン・ホーキンス・セクステッドのピアニストとしてソニー・クラークが参加している。ソニクラファンとしては是非持っていたい1枚だったのだがこれまで手に入れることができないでいたのだ。国内初CD化。

ザ・エディ・コスタ~ヴィニー・バーク・トリオ

ザ・エディ・コスタ~ヴィニー・バーク・トリオ



 エディ・コスタはピアニストとしての評価があまりなされておらず、トリオアルバムをあまり見ない。その中でこの1枚が国内版として気軽に手に入るようになったのはうれしい。2枚とも999円と安価なのもまたうれしい。