ロンが撮るロンドン。


 朝から出張野外仕事。


 いつもと違う人たちと組むので勝手が違って戸惑う。「スタッフはこれをかぶってください」とファンシーな色をしたキャップを渡される。あからさまに嫌そうにしている人がいて面白い。いまさらカッコつける歳でもないので唯々諾々とファンシーヘッドで一日を過ごした。


 今日の仕事は木製のごくシンプルな道具を使って人が崩した均衡を元の状態にただひたすら直していく作業。単調でありながら結構汗ばむくらい足腰にくる仕事なのだが、混沌としていた世界を神が昼と夜に、光と闇に分けたように物事をあるべき状態へと整えていくその感じがだんだんと快感に変わっていくのだ。


 
 現場から横浜駅へ向かうバスの中で春風亭柳昇「雑俳」を聴く。


 横浜西口有隣堂へ寄る。

歳月の鉛

歳月の鉛

本屋さんに行きたい

本屋さんに行きたい

 この2冊は偶然本作りに携わった方を知っている本。それもまた魅力としてこちらに届いている。



 地元に戻って家電量販店へ。仕事に必要なものを展示処分品から探し半額で購入。必要でも経費は出ないからこういうのを選んでいかないといけないのだ。こういう機械ものを買うと心ウキウキするのはいくつになっても変わらないんだよね。


 帰りのバスで春風亭昇太「雑俳」を聴く。



 帰宅してテレビで「ダヴィンチ・コード」を観る。ロン・ハワード監督の職人肌の仕事を楽しむ。この人とロブ・ライナー監督は与えられた仕事を一定レベルできちんと仕上げる職人として好感を持っているのだ。
 パリが舞台の映画と思っていたのだが、ロンドンがけっこう出て来たのでうれしい誤算。ロンドン好きなものだからロンドンが出てくる映画には点が甘くなるのである。