風呂上がりのめしばな。

　朝から出張野外仕事。昨日の残りの強い風が花粉をこれでもかと吹き付けてくるのに閉口する。まあ、マスクをしているから口を開けていても大丈夫なのだが。

　この仕事場に来ると必ず昼食に出るシュウマイ弁当が久しぶりのせいかとてもうまく感じる。これからの半年余り土日祝日の出張はこのシュウマイ弁当とともにあるという四半世紀近く続けてきた生活がまた始まるのだなあと思う。弁当の最後に食べたあんずのような甘酸っぱい感傷に浸る。

　夕方、出張を終える。職場への帰り道にある横浜駅西口の有隣堂に寄る。

　今日発売と聞いてがまんできずに購入。とはいえこれから職場に寄るのだから読むわけにはいかない。家に帰ってからの楽しみにカバンの奥へとしまう。

　職場に寄り、明日の仕事のための準備をあれこれ。新しく手に入れた道具を試したくてひとり暗くなった建物を別棟に渡って行く。途中そこだけ明るいガラス張りの空中廊下を通る。空には丸い月が煌煌と光っていた。

　その月を観ながら先日YouTubeで見つけた新しい「満月の夕」を思い出す。

　これは東日本大震災から１年を受けて有志が集まって作ったユニットによる演奏で、アン・サリー嬢がヴォーカルをつとめている。このユニットによるアルバムが今年出るとのこと。もちろんこの曲も収録されるはず。

　帰宅後、体や髪についた花粉を流すために風呂に浸かる。風呂で流すために最近作ったコンピレーションCDを聴きながらぼんやりと汗をかく。これが風呂での楽しみ。

　
【コンピレーションCDの曲目】

01「Woman “Wの悲劇”より」薬師丸ひろ子
02「接吻」オリジナル・ラヴ
03「流星」手嶌葵
04「さよならの夏~コクリコ坂から~」手嶌葵
05「見上げてごらん夜の星を」坂本九
06「待ち合わせ」ハンバートハンバート
07「また君に恋してる」ビリー・バンバン
08「Gran Torino 」Jamie Cullum & Clint Eastwood
09「落葉が雪に」布施明
10「愛にメロディ」畠山美由紀
11「せぷてんばぁ」二階堂和美
12「Gift 〜あなたはマドンナ〜」土岐麻子 with EPO
13「早春物語」原田知世
14「月光の聖者達」桑田佳祐
15「慕情」サザンオールスターズ
16「言葉はさんかくこころは四角」くるり

　風呂上がりのビールの習慣のない僕の風呂上がりの楽しみは「めしばな刑事タチバナ」だ。いつものめしばなを満喫する。