パッチワークを買い、コラージュを聴く。

 とにかく寒い。風が冷たい。朝から野外仕事に来ているのだが、いきなり2月の気温に逆戻りの花散らしの風雨に心が折れそうになる。


 仕事の合間に近くの食堂に入るとストーブがついており、その暖かさに思わず涙ぐみたくなった。体が熱分を欲しているのでガツンとカツカレーを頼む。食後、暖かいこの場を離れたくないためホットコーヒーを追加し、窓の外の雨をぼんやりと眺める。


 その後、もう一度別の店に寒さしのぎに逃げ出し、またホットコーヒーを飲んだりしてなんとか仕事終わりまで辿り着く。



 帰りの電車に乗るとまだ知人のパン屋の閉店時間に間に合うことに気づき、そのまま最寄り駅へ。ブレッツェルやヴァイスブロート、焼き菓子のクーヘンなどを購入。試食用に細かく切ったパン切れをおまけにくれた。


 歩いてあゆみブックスへ。


大相撲新世紀 2005-2011 (PHP新書)

大相撲新世紀 2005-2011 (PHP新書)

美術の物語

美術の物語





 発売が当初予定より月遅れになっていた坪内新書を購入。これは坪内さんがこれまで様々な雑誌に書いた相撲に関する文章を〈パッチワーク〉のように繋ぎ合わせ、ところどころに書き下ろしの文章を入れてまとめたもの。


 「美術の物語」は、今月のちくま文庫の新刊である山村修「〈狐〉が選んだ入門書」に名前が出てくる「美術の歩み」(上下、友部直訳、美術出版社)の新訳新装版。〈狐〉こと山村さんが薦めているのは同じ作者の「若い読者のための世界史」なのだが、この「美術の歩み(美術の物語)」も大部でなければ「〈狐〉が選んだ入門書」の1冊に入っていたというもの。それが新書より一回り大きいくらいのサイズの1冊本になったのだから買っておくにしくはない。また、「若い読者のための世界史」も来月中公文庫に入るというのだからこれも買って読まなくてはね。



“狐”が選んだ入門書 (ちくま文庫)

“狐”が選んだ入門書 (ちくま文庫)



 帰宅して早速風呂を立てて入る。風呂のともは先日エアチェックしたNHKFM大瀧詠一アメリカンポップス伝」の1日目をCDに落とし、それを防水CDプレーヤーで聴く。僕が生まれる前の1950年代の全米ナンバーワンヒット曲が次々とコラージュされて流れてくる。大瀧さんが楽しみながらこの番組を作っているのがその語り口から伝わってくる。50年代のアメリカンポップスがエルビス・プレスリーを発見したところで第1夜は終わり、そのころには体から寒さは駆逐され、汗がぶわっと吹き出してくる喜び。