バスに乗り、タクシーを読む。


 仕事を終えて職場を出る。


 職場近くのバス停に向かって歩いていると今まさにバスが出発したところ。「あっ」と声が出る。時刻表を見ると今いったのが21分のバスではないか腕時計は23分近くを指している。次のバスが23分。たぶんこれはまだ来ていない。さっきのヤツは2分近く遅れた前のバスのはず。そう思って23分を待つが25分になっても来ない。ちっ、23分が早く来ていたのか残念。その次はあと10分近く待たないとない。仕方ない歩こうと次のバス停までの半分ちょいの行程を歩いたところで後にバスの姿が。なんだ23分も遅れていたのか。その瞬間次のバス停に向かい無意識のうちにダッシュしていた。ギリギリのところでバスより前にバス停に着く。無事バス乗車。疲れて退勤したはずなのになんでこんなに息を切らしてまでバスに乗るのか自分でも不思議。駅まで歩いても大した距離ではないのに。



 駅ビルのCD屋に寄る。電気グルーヴの新曲を買おうと思ったが見つからず。アマゾンで探すしかないか。



SHAMEFUL

SHAMEFUL



 本屋へ。

 特集が“歌謡曲”と“追悼”。対談が“マツコ・デラックス×西村賢太”。充実している。個人的には追悼特集に惹かれる。吉本隆明、ティオ・アンゲロプロス真樹日佐夫、田中眞澄など各氏に対する追悼文の他に八木福次郎内堀弘)、和久田誠男(高橋徹)、久島海啓太(坪内祐三)が並んでいるのがこの雑誌らしいな。



 銀行のATMに寄ったついでに久しぶりにサブカル系古本屋へ。100円棚に新入荷があれこれ。

 たぶん同じ人の蔵書だったものだろう。シブい本たちだ。「槿 」の解説は吉本隆明だった。



 いつもの中華料理屋で五目つけ麺とサービス餃子で夕食をとってからまたバスに乗って帰る。車中では「森本毅郎・スタンバイ」の荒川洋治さんのコーナーを数日分聴く。ガリ版印刷の話。大学時代研究会の会誌の編集長をしていて毎号会長の友人とガリ版印刷で作っていた。インクで服を汚さないようにエプロンを付けて二人で刷っては捲り、刷っては捲りを繰り返していた。あのころエプロンが一番似合う二人と呼ばれていたことを思い出した。