60点の人生。

 午前中は野外仕事。風もなく春らしい気温と気候で過ごしやすい。ただ花粉がわがもの顔で飛び交っているので花粉症にはつらい。人生思うようには行かないものだ。まあ、良いことが半分以上あればいいとしよう。


 午後は机まわりや資料室の整理に努める。あれこれ廃棄資料をシュレッダーにかけたり、引き出しの中から出てきた昔の写真に思わず見入ってしまったりしながら時を過ごす。


 夕方退勤。本屋へ。


 新潮文庫の新刊が並んでいた。もちろん、平台には村上春樹「1Q84」の文庫が塔のように平積みされていた。これはいずれ買うとして今日はこの3冊を選ぶ。


白鳥の歌なんか聞えない (新潮文庫)

白鳥の歌なんか聞えない (新潮文庫)

文人悪妻 (新潮文庫)

文人悪妻 (新潮文庫)

私の銀座 (新潮文庫)

私の銀座 (新潮文庫)



 1冊目は新潮文庫版“薫くん四部作”の第2弾。作者書き下ろしの「あわや半世紀のあとがき」が付いている。


 2冊目はマガジンハウスから出ていた「人妻魂」の改題。悪妻の似顔絵も作者自筆なんだね。


 3冊目は『銀座百点』からエッセイ60点を収録したアンソロジー。似たような単行本がいくつか出ているが、これはそれの文庫化ではなく、文庫オリジナルとのこと。気になる筆者は、横溝正史沢木耕太郎村上春樹立川談志小椋佳森田芳光長塚京三など。



 帰宅後、先日コンビニで買った雑誌を眺める。


ウレぴあ 2012年 5月号

ウレぴあ 2012年 5月号


 “私を創った本!”という本特集だったので思わず手に取った。こんな雑誌あったんだね、知らなかった。巻頭は代官山蔦屋書店特集みたいな感じ。いろんな人が出てくるのだが、そのひとりブックコーディネーターの内沼晋太郎さんの写真に目が止まる。何度見ても内沼さんのヘヤースタイルに馴染むことができない。



 「悪漢と密偵」のツイートで由良君美「みみずく偏書記」が5月のちくま文庫に入ることを知る。楽しみだなこれは。他の“みみずく”シリーズも文庫化してほしい。