筆箱になりたい。


 昨日、職場のレクリエーションでスポーツをやったため時間が経つ毎にどんどんと筋肉痛になっていく。若い頃のように翌朝ばっちり筋肉痛になってるということがない。まるでスローモーションのように少しずつ筋肉痛になっていくのが分かる。別にうれしくもないが。


 午後、出張で職場を出て電車に乗る。携帯本である荒島晃宏「映画館のまわし者」を読む。映写技術者である著者が語る映写室から覗いた映画館の裏側が面白い。映画会社からフィルムが送られて来てそれが映画館でかかるまでどんな作業が行われるのかが細かく書かれている。文章も達者だなあと思って著者のプロフィールを見たら、脚本家でもあったことを知る。なるほど。


 横浜駅で乗り換え。出張先での会議開始時間に少し余裕があるため西口の有隣堂に寄る。地元の本屋にはなかったこれを見つけた。

象が踏んでも―回送電車〈4〉

象が踏んでも―回送電車〈4〉

 おなじみ堀江さんのエッセイを集めた「回送電車」シリーズの最新刊。題名にも使われている「象が踏んでも」は冒頭に置かれた詩の題名でもある。僕らの世代は“象が踏んでも”というフレーズを聞けば反射的に“壊れない筆箱”が続けて口に出てしまう。お若い方はご存知ないだろうが、そういう筆箱があったのです。そして象がその筆箱を踏んでいるCMもありました。まさかねと思って詩を読んでみたらその筆箱が出ていてびっくり。そうだよね、堀江氏は同い年だったっけ。
 定例によりご報告いたしますが、本文印刷は精興社です。


 夕方出張を終えて職場に戻り、夜8時過ぎまで仕事。疲労からくる頭痛がひどくなったので、まだあれこれやらねばならぬことがあるのだがギブアップして帰宅する。



 帰りに地元の本屋を覗いたら角川文庫の新刊が並んでいた。

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)


 へぇ〜、この本が文庫になったんだ。えらいな角川文庫。前からこの本を旅先で読んでみたいと思っていたので文庫化はうれしい。ただ、持って行ける旅の予定がないのが寂しいけど。


 ここ2週間休みを取れていないので疲労がたまっている。今度の日曜は休めるのでそこまでの我慢だ。あの筆箱のような強さが欲しいよ。