枝雀とサッカー。


 昨晩の雪は驚いた。降り出した雨が、退勤して職場を出た時には雪になっており、家の近くでバスを降りたらそこはもう白銀の世界で人影もなく、しんとした空気だけが漂っていてなんだかワクワクとした気分がわき上がってきた。


 そんな高揚した気分で本屋で買ってきた桂枝雀「代書/親子酒」のCDを聴く。これが490円はお得だ。

落語 昭和の名人完結編(1) 桂枝雀(壱)[雑誌]

落語 昭和の名人完結編(1) 桂枝雀(壱)[雑誌]


 今朝起きると雪はやんでおり、陽射しと靴跡と自動車の轍がすでに道路を水びたしにしていた。


 今日の仕事が終わる頃には雪はすでに道路脇に押しやられており、昨日の白一色の世界がまるで嘘であったかのような現実的な光景しかない。


 本屋へ。

中学受験進学レーダー 2011年 3

中学受験進学レーダー 2011年 3


 この雑誌初めて買った。別に受験する子供を持っているわけでもないのにこの受験雑誌を買ったのは、もちろん訳がある。特集が“私学と作家”で、その執筆者として河上進南陀楼綾繁)さん、荻原魚雷さんの名前が並んでいるからだ。100ページちょいの薄い雑誌なのだが、そのうちの約40ページを特集に割いている。麻布、開成、慶応といった私立学校出身の作家を学校別に取り上げている。私学に混じって国立の筑波大学付属中学(旧東京高等師範学校附属中学)が入っており、出身作家として星新一がリストアップされている。ここの学校出身といえば僕がまず思い浮かべるのが作家・小林信彦。最近自伝的小説「流される」を読んだばかりだからなおさらだ。僕の出身校も載っていた。

 特集の他にも河上さんの私学の図書館レポートや書評欄、それに加えてQ.B.B.「クスクス小学生日記」といった連載もあり、なかなか侮れない雑誌だ。


 その後、読みかけの金井美恵子「猫の一年」の続きを読む。ついに南アフリカワールドカップの年にたどり着いた。正直、猫の話よりもサッカーの話の方が面白い。