風がやたらに強く、野外に仕事で立っていても少しあおられるような感じ。
早めに仕事が終わったので、最近その存在を知った新横浜駅前のブックオフに行ってみる。
最近できたばかりらしく、建物自体も新しい匂いがするし、設備の什器も真新しい。とりあえず105円棚から挨拶代りに数冊。
- 関口夏央・谷口ジロー「『坊ちゃん』の時代」(双葉文庫)
- 都筑道夫「猫の舌に釘をうて」(講談社文庫)
- 神吉拓郎「たべもの芳名録」(文春文庫)
- 岩満重孝「百魚歳時記」(中公文庫)
- 柴田元幸「死んでいるかしら」(新書館)
棚を眺めているとまるでフィーバーを出してパチンコ玉ケースを何段も重ねているパチプロのように、本のぎっちり詰まった籠を2段重ねにしてひたすら棚の本のコードナンバーを携帯に打ち込み続けている男性に遭遇。他の客とは一線を画したその切羽詰まった雰囲気とひたすら数字を打ち込み続ける姿にしばし目を奪われた。
帰りの電車では、新横浜に来る前に地元の本屋で買ったこれを読む。
- 作者: 小林信彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 文庫
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実家のどこかに昭和54年発行のこの本が置いてあるはずなのだが、復刊となればやはり買う。杉本一文氏によるカバーイラストが懐かしさをそそる。ただ、背表紙が昔の黒地に緑文字ではないのが残念だ。
巻頭の「序にかえて」で横溝氏が〈自分を相手としての対談では、量といい質といい、今後これ以上のものは出ないのではないかと思う〉と述べているように非常に中身の濃い対談集となっている。
今回読み返してみて、僕が博文館といった出版社や『新青年』といった雑誌に関しての知識を初めて仕入れたのがこの本であったことを思い出す。『新青年』に関わった編集者や作家たちの様々なエピソードが語られるこの本はとても貴重な記録であり、とても面白い編集者兼作家同士の邂逅のドラマである。
駅ビルのダイソーで「空想書店 書肆紅屋」で知った値札はがしアイテム「ザ・ライター」を105円で購入。早速バスで桂枝雀「時うどん」を聴きながら帰宅し、文庫本に張られた値札に使ってみる。
もともとオイルライター専用オイルなので、この容器のままではシールに液をたらしにくい。そこで空になっていた丸善「はがしっこシリーズ5 値札はがし」のから容器に「ザ・ライター」液を入れ、使用。揮発性がいいので、液染みも残りにくい。継続使用とすることに決定。ただし、臭うので閉め切った部屋での使用は止めたほうが無難。