大人の本だな。

 朝5時半起床。菓子パンと牛乳とコーヒーで朝食をとり、風呂に入る。「仮面ライダーディケイド」の再放送(仮面ライダーアマゾンが懐かしい)を観ながら支度し、家を出る。


 目の奥の方に鈍痛がある。これは寝不足、疲労のしるし。今月に入ってまだまともに休みがないため体がすこし悲鳴をあげているのだろう。休日がないことを嘆いていたりすると自営業の人から「サラリーマンのように週に一度休みがある生活を皆がおくっている訳ではない」と笑われてしまうかもしれないが。


 晴れて気温も高い。野外仕事には助かる天気。ただ風が冷たいのが珠に瑕だが。



 夕方仕事が終わる。


 バスで横浜駅へ。西口の有隣堂野呂邦暢「夕暮の緑の光」(みすず書房)を探すが見つからない。横浜駅の雑踏をかき分け東口に向かいルミネの中にある別の有隣堂にも寄ってみる。検索端末で確認したが入荷していないようだ。その代わり、地元の本屋には置いていなかったこれを見つける。

大阪のぞき

大阪のぞき



 ルミネのエスカレーターに乗りながら我慢できずに今買ったばかりの本の頁を繰ってみる。武藤良子さんのイラストに続き、木村さんが撮影した写真が目に飛び込んでくる。短い周期で乗り換えを迫ってくるエスカレーター上で活字を追うには余裕がない。そのため各文章の題名とそこに載せられた写真だけを目で追っていく。どなたかがどこかで書かれていたが、写真がとてもいい。この写真を眺めているだけでも1200円の価値はあると思う。その写真を撮影している姿が115頁のビルの窓ガラスに映っていた。


 帰宅して持ち帰りの仕事を少々。その後、南博トリオの新譜を聴きながら外市に出す本の準備をする。このアルバムのジャケット写真で少女が着ているスカートの緑色(若草色)がとても素敵だ。

The Girl Next Door

The Girl Next Door


 今日入手できなかった野呂邦暢「夕暮の緑の光」をアマゾンでチェック。目次データがアップされているのでそれを見る。岡崎武志さんが古本屋関係の文章を多く入れてくれているのが分かる。うれしい。


 シンプルな緑の装幀、精興社の文字。このよさ10代にはわかるまい。大人の本だな。

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

夕暮の緑の光 (大人の本棚)


【注記】

上の日記で「夕暮の緑の光」の文字を精興社としたのは間違いでした。実物を確認せず、みすず書房の本=精興社という思い込みで書いてしまったので、ここに訂正しておきます。