本日出張野外仕事。
今日の携帯本は小谷野敦「『こころ』は本当に名作か」(新潮新書)。題名を見ると漱石「こころ」論かと思うが、そうではなく小谷野さんの目で選んだ名作案内の本である。
天気もまずまずで、仕事の合間も多少あり、そこで読書も出来た。日本近代文学に限らず、「源氏物語」といった古典や西洋の古今の文学作品にも触れている。その守備範囲の広さは比較文学者の面目躍如。翻訳作品の場合はその訳者の良し悪しにまで言及しているのが興味深い。
夕方仕事を終えていったん帰宅し、久しぶりにブックオフをのぞきに行く。105円棚から以下の本などを選ぶ。
- 「前代未聞の推理小説集」(双葉文庫)
- 荒俣宏 編訳「新編魔法のお店」(ちくま文庫)
- 蓮實重彦「小説から遠く離れて」(河出文庫)
- 奥泉光「モーダルな事象」(文春文庫)
- 島尾敏雄「『死の棘』日記」(新潮文庫)
「前代未聞の推理小説集」は雑誌『小説推理』の1979年1月号から12月号の「推理小説に挑戦」欄に掲載された11人の作品を収める。その作家は野呂邦暢、羽仁五郎、古川薫、赤塚不二夫、白石一郎、川村晃、三浦朱門、宮原昭夫、吉田知子、虫明亜呂無、夏堀正元。野呂邦暢・虫明亜呂無両氏の作品が気になる。