甘納豆の昼と夜。



 今日は職場で会議。自分の主催するものなので資料などいろいろと準備する。到来物の甘納豆の詰め合わせがあったので紙皿にあけてテーブルに並べた。おいしいと好評。司会進行をしてなんとか会議が無事終了する。気がつけば甘納豆は僕が食べる前になくなっていた。


 仕事の一部を同僚に託し、6時に職場を出る。今日は「だいこんの会落語部会」で落語を聞きに行くのだ。場所は「なかのZERO小ホール」。開演の7時をちょっと過ぎたくらいに中野駅到着。ネットで見てきた会場へのアクセスマップと目の前の光景が重ならない。勘を頼りに行くが迷う。通行人に道を聞いてなんとか20分遅れで会場に着いた。そこにはすでに岡崎武志さん、NEGIさん、糸織ちゃんの姿が。


 席について高座を見ると前座が上がっている。よかった間に合った。前座が下がり、まずは三遊亭歌武蔵「寝床」。もと力士だけあって体が大きいし、声も大きい。義太夫の会を開く旦那に頼まれて町内の連中の都合を聞きに行ってきた手代が来たくない人たちのためにいろいろと言い訳を言う場面で、腕を振ったりするアクションを入れるのが可笑しい。見たことのない演出だったのでオリジナルかと思ったら岡崎さんいわく、「あれは桂枝雀の『寝床』だ」とのこと。


 続いて柳家喜多八明烏」。この人の話を聞くのは初めて。何気ない日常を語ったまくらでちゃんと笑わせてから噺へ。いきなり源兵衛と太助の会話から始まるかたち。ほとんど源兵衛が話して太助はもっぱら聞き役にして始めることにより2人を演じ分けようとする意思が感じられる。若旦那はこれまで聴いた「明烏」で一番よわよわしい。別にけれんみもなく肩肘張らずに語るのだがそれがまたいい感じ。お約束の朝の甘納豆も登場。昼間の記憶が蘇る。


 トリは柳家喬太郎「肥辰一代記」。全編スカトロジー。この情熱はどこから来るのでしょうね。


 たっぷり三席聞いたので会場を出たのは9時半過ぎ。落語部会の4人で「かまどか」で本日の部活動の反省会。次回は池袋演芸場へ行こうということで散会。



 帰途、松岡正剛「多読術」(ちくまプリマー新書)読了。