賢者が街にやって来た。


 なんだか頭が痛い。比喩ではなく頭痛である。これは心身の疲労の兆候。こんな日は早く帰るに限る。


 サブカル系古本屋を覗いてから本屋へ。

ストリートワイズ (講談社文庫)

ストリートワイズ (講談社文庫)

 晶文社からの単行本を引き継いだ平野甲賀装丁が誘う。


 この本屋ちょっと不思議な本屋で、気まぐれにウエッジ文庫を入れたかと思うと突然なくなったり、春秋社の新刊がコンスタントに並んだり、吉田豪プレゼンツの勝新本がなぜか2冊置いてあったりする。今日は突然それまでなかった講談社学術文庫があった。不思議。



 中華料理屋で鶏塩つけ麺を食べながら、「ストリートワイズ」の文庫版あとがきを読む。単行本が出てから12年か。たぶんこの本は今読んだ方があのころより楽しめる気がする。



 コンビニで買ってきた『週刊文春』を帰宅後チェック。


 小林信彦氏はやっぱり「ヤッターマン」の深田恭子を評価していたし、坪内祐三氏は藤井省三氏訳の「故郷/阿Q正伝」(光文社古典新訳文庫)をマイナー作家としての魯迅を発見させれくれる訳業であると語る。そうそう、塩山芳明さんの「出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代」(アストラ)が“新刊推薦文”に載っていた。

出版奈落の断末魔―エロ漫画の黄金時代

出版奈落の断末魔―エロ漫画の黄金時代