夜7時過ぎ、仕事を終えて帰ろうかと思っていたら隣の席の同僚が落語について聞いてきたので思わず長話になる。同僚は立川志らくが好きだという。真面目な印象の同僚がそんなに落語を好んでいるとはと驚いていると、どうも同僚は落語を単なる趣味だけにとどめず、何とか今の仕事に生かせないかと真剣に考えているのだった。
僕にとって落語は落語であり、仕事に関係させるという発想はほとんどないのだが、熱心な同僚はその後いかに今の職場を変えていくかという方向に話を転換し、気がつけば夜9時を過ぎていた。
退勤後、夜の本屋で。
- レイモンド・チャンドラー/村上春樹訳「さよなら、愛しい人」(早川書房)
- 小谷野敦「『こころ』は本当に名作か」(新潮新書)
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村上本(翻訳だけど)と小谷野本という組み合わせがちょっと面白い。
帰宅すると落語のチケットが届いていた。これもNEGIさんと糸織ちゃんのおかげである。感謝。
「さよなら、愛しい人」の訳者あとがきを読む。村上氏はチャンドラーの翻訳にはまっているらしく次回は「リトル・シスター」を訳すつもりらしい。
「『こころ』は本当に名作か」のあとがきを読むとこれが水村美苗「日本語が亡びるとき」批評になっていた。カバー裏の著者紹介のふりがなは“こやのとん”だった。