鼻に蛇口のたとえもあるぞ。


 気持ちよく晴れたのだが風は冷たい。それでも雨や曇りよりましと思いながら野外仕事をする。つい気が緩んでマスクをせずにいたら今シーズン一番のアレルギー反応が出てくしゃみ・鼻水が止まらなくなった。しまったと思うが時既に遅し。


 午後机仕事に戻ってもペンを持つ時間よりもティッシュを箱から抜く時間の方が長い状態で早々にホウホウの体で退勤する。


 クシャミをしながら本屋へ。

英語文章読本

英語文章読本

 紀伊国屋書店のサイトである「書評空間」で阿部さんの書評を読むたびに僕より2歳年下の東京大学准教授であるこの英米文学研究者の才能に憧憬を込めて感心する。その人が書いた文章読本とくればぜひ読んでみたい。それがお門違いの英語であっても。
 12の章ごとにある作家のある作品を材料に12の文章のポイントが語られる。例えば“出だし”はレイモンド・カーヴァー「大聖堂」、“イタリック体”はヘンリー・ジェームズ「黄金の杯」、“眠さ”はヴァージニア・ウルフ灯台へ」、“no sooner…than構文”はヘンリー・フィールディング「トム・ジョーンズ」などなど。中をのぞいた感じでは英文が読めなくても日本語による解説をつまみ読みするだけで面白そうだ。

  • 『嗜み』新装刊1号


 鹿島茂「京都『古書店』めぐり」、立川志らく×田中眞澄×中野翠「映画で『読む』日本文学」が気になって買ってみる。鹿島さんの記事では山本善行さんの善行堂が写真入りで登場。紹介文は短いが、文中と写真のキャプションに出てくる「古書ソムリエ」という言葉に立ち止まる。あれ山本さんの称号は「古本ソムリエ」ではなかっただろうか?


 ドラッグストアでストナリニSを買ってからバスに乗って帰る。バスの中でもマスクをしているのだが、TVCMの鼻に蛇口がついている部長のようにマスクの裏では鼻水が梅雨時の華厳の滝のようにだだ流れ状態。


 帰宅後早速ストナを1錠のむとすぐに鼻水が止まる。薬の効果がこんなに速くはないはずだから薬を飲んだという安心感が体に自己暗示をかけ自然と鼻水も止まったのではないかと思う。なら薬いらないじゃんと思っていたら今頃になって明らかに薬の影響で眠くなってきた。こうなると本もおちおち読んでいられない。早めに寝ることにしよう。


 そういえばバスを下りたところの桜が思いのほか花をつけており驚いた。今週末には丁度満開くらいになっているかもしれない。今週末と言えば4月4日の日曜日は月の湯での古本まつりだと思いいたる。今回は残念ながら仕事が入っているため参加できず。まつりを覗きにいくこともできない。残念。月の湯の近場には以前にわめぞのみんなで花見をした公園もある。花見と月(の湯)見をぜひ。



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第4回 月の湯古本まつり

月の湯は昭和8年創業。木造破風造り建築で、浴場には富士山のペンキ絵、床は今ではめずらしい六角形のタイルを使ってある昔ながらのたたずまいの銭湯です。そんな銭湯をまるまるお借りして、古本市を開催。古本4000冊に、男湯浴場には簡単なカフェスペースもご用意いたします。当日、17:30からは入浴もできます!

 

■日時

2010年4月4日(日)10:00〜16:00

※カフェスペースは15:00L.O. 15:30閉場

入場無料/雨天決行/当日17:30より銭湯営業します。

 

■会場

[銭湯] 月の湯 http://tsukinoyu.seesaa.net/

東京都文京区目白台3−15−7(文京区浴場組合加盟店)

Google地図はこちら:http://tinyurl.com/ytdlz9


■交通

・JR目白駅前より、都バス「新宿駅西口」行き(白61系統)乗車、5つめの「目白台三丁目」下車。目白駅方面へ戻るように徒歩1分、右手路地入ってすぐ。コープとなり。(付近には案内板を取り付けます)

東京メトロ有楽町線護国寺駅6番出口(講談社前)より徒歩約8分

副都心線雑司が谷駅3番出口から徒歩約13分