苦情に花を咲かせましょう。

 毎年この時期はいろいろと新しいことが始まり、疲れるような浮ついたような不思議な感じ。


 あれこれととりとめもなく仕事が舞い込み、あれあれと思う間に夜になる。


 花咲き時分とでもいおうかみんなちょっとずつハイになっているのか、ある人の話が長くて何を言っているのかよくわからないという苦情電話がかかってきたというのに皆で笑う。みんなそう思っているからね。


 退勤して本屋へ。


 
 松岡正剛氏がその読書論をインタビュー形式で語っている。掲載されている編集工学研究所の写真にうっとり。こんな書棚に囲まれた部屋で仕事をしたいものだ。



 帰宅すると『Monthly Takamitsu』142号が届いていた。コメディアンの前田隣(元ナンセンストリオ)の死を悼み、1996年4月に行われた「前田隣の会」のレポートが掲載されている63号が特別付録として同封されていた。この年に雑誌『ノーサイド』が休刊したことにも触れている。
 142号には、桑田佳祐「昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦」の素晴らしさ、TBSラジオ「ストリーム」終了の無念さ、山田太一ドラマ「ありふれた奇跡」の見事さに触れる。同時代を生きる気分を感じさせてくれるミニコミである。