幻の「ボン書店の幻」。

 6時半過ぎまで仕事をして職場を出る。向かうは西荻、三善、だいこんの会だ。車中の友は今日から読みだした広瀬正「エロス」(集英社文庫)。


 8時頃に会場に到着。すでに会は自己紹介に入っており、NEGIさん、南陀楼さんと並んで座るとすぐに僕の順番に。参加者でスーツ着用者は僕とNEGIさんだけ。その二人に挟まれている南陀楼さんを見て誰かが「まるでSPに警護されている要人みたいだ」と言う。なるほどそう見えるかも。『SP』とくれば、どちらが堤でどちらが岡田なのかなんて誰も考えてくれないだろうな。


 今回のプレゼントは、事前に準備できなかったため、職場の机とロッカーをヤサガシし、Yonda!文庫カバーをかけた山口瞳木槿の花」(新潮文庫)と『雲のうえ』(第2号)、それに先日作ったジャズのコンピレーションCDとゆず入り緑茶というとりとめのない組み合わせになった。クークーさんに当たり、喜んでもらえたのでホッとする。僕はケンさんの写真(ポストカード仕様)をもらう。いい写真でうれしい。


 明日は朝から出張野外仕事のため、一次会で失礼する。桂枝雀「三十石夢の通い路」と「夢たまご」を聴きながら帰る。地元についてバスもないので歩いていると本屋か明かりが。この店は夜11時半までやっているのだ。さっそくのぞく、おお、ちくま文庫の新刊が出ているじゃないか。待望の「ボン書店の幻」を探すが生憎この1冊だけが売れてしまっていた。残念。
 かわりにこれも欲しかった1冊を。


 帰宅し、ブログ散歩。

 ああ、明日は月の湯だ。行けないのがもどかしい。参加者の方のブログを見るとみなさんすんげー本をたくさん出しているではないか。う~ん、伴健人商店情けなし。岡崎さんや南陀楼さんの籠の近くで細々とやっています。よかったら僕の籠ものぞいてみてください。


 ポストに届いていた『Monthly Takamitsu』139号を読む。さまざまなライブのレポートを読みながら、岡町さんが《談春の才気と市馬の風格》と並び称する柳亭市馬という未見の落語家に興味を持つ。好評不評ともに目にする映画「ぐるりのこと」は《いい映画だ》と評価されている。劇場では難しそうなので、DVDになったらフォローしようと思う。編集後記で岡町さんが阪急ファンであることを知る。阪急と言えばまず思い浮かぶのが山口投手。僕が一番最初に意識した豪速球投手だった。