昨日一日野外で過ごしたため花粉のダメージがしっかりと体に残っている。どこかぼうっとした感じで過ごす。
退勤後、本屋へ。
『モンキー・ビジネス』は“対話号”。ずいぶん厚いと思ったら巻頭の古川日出男氏による「『成長』を目指して、成しつづけて―村上春樹インタビュー」が70ページ近くもある。続いて川上弘美・小川洋子対談も70ページほど。なるほど厚くなるわけだ。
夕食をとりながら村上春樹インタビューでも読むかと無料餃子の中華料理屋に入るとつけ麺半額祭りをやっている。もともとつけ麺を食べようと思って来たので望むところである。さわりを読んだところで五目つけ麺と餃子(3個)がきた。これで360円は安いよ。
バスで柳家小さん「将棋の殿様」を聴きながら帰る。
帰宅して、春樹インタビューの続き。デビュー当時から5月に出る最新長編のことまで及ぶ長い期間について話している。収録されたのが昨年末であるため、最新長編についてはほとんど具体的なことは語られていない。村上氏はペンギンブックスに入る漱石「三四郎」の英訳にイントロダクションを書くため漱石を読みなおしているらしい。それによって漱石の面白さを再認識したらしいのだが、「こころ」だけは何度読んでもあまり好きになれないとのこと。先日小谷野敦「『こころ』は本当に名作か」を読んだばかりなのでこの発言に目が行く。ただ、村上氏は小谷野氏が評価しないドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」を高く買っているところは全く違うのも面白い。
去年プリンストン大学で名誉博士号をもらった時、隣に座った同じ名誉博士号をもらったクインシー・ジョーンズが松田聖子のプロデュースをしたんだと自慢していたというエピソードは面白いのだが、アンチ春樹ニストにとっては鼻もちならないスノッブさ加減なんだろうな。
「白川静」は先日読んだ松岡正剛氏の本なのと白川静氏とその漢字学に興味があるので。奥付を見るとすでに5刷。白川本は平凡社のドル箱なのだなあと思う。
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/11/15
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