線路は続くよ古書までも。

 仕事が早目に終わったので、地元にブックオフに寄ってみる。


 偶然105円以外の活字本半額セールをやっていたのでこれらを選ぶ。


 平岡篤頼「パリふたたび」(小沢書店)

 みうらじゅん「魅惑のフェロモンレコード」(文春文庫ビジュアル版

 「私の履歴書 中間小説の黄金時代 井伏鱒二 舟橋聖一 井上靖 水上勉」(日経ビジネス人文庫


 帰宅してみると『ちくま』2月号が届いていた。1月号から表紙が林哲夫さんになったのをいい機会に定期購読に踏み切ったのだ。今号の表紙は線路際の古本屋。これは実在する店なのだろうか。画面左手からこちらに向かって走ってくる紅白の電車に乗ってこの店に行ってみたい。


 『ちくま』から荻原魚雷さんの「魚雷の眼」を読む。新居格という作家についていろいろ教わる。


 NEGIさんのブログで取り上げられていたので、そうだ買っておいたのだと思いだし大場つぐみ小畑健「BAKUMAN」(集英社)を読む。最初はキレイキレイの絵柄にちょっと抵抗を感じていたのだがすぐに慣れて話に入れた。確かに絵柄は今風なのだが、内容はしっかり「まんが道」。死んでしまった漫画家の叔父、その叔父の悲恋が主人公の恋愛につながっていくベタな展開が微笑ましい。ストーリー担当の秋人と絵を描く主人公最高との関係をBL風に鑑賞する女子の存在をNEGIさんが書いていたけれど、なるほどねと思い浮かべながら読んだ。面白いのでコミックスで今後も追いかけていく作品とする。


 その後、「古本探究」を読んでいたら新居格の名前が春陽堂から出た「クロポトキン全集」の関係者として挙がっていた。