談・サリー。


 今日は川崎市民ミュージアムの近くで仕事。寒いかと思って厚着をしていったら思いのほか日が暖かく、風も穏やかでよい具合だった。


 仕事を終え、市民ミュージアムのショップへ。今ここでは広重展が行われている。今夜の「だいこんの会」へ持っていくプレゼントをここで調達。広重の役者絵を凧の仕様にしたぽち袋を選ぶ。


 電車に乗って高田馬場へ。昼がまだなので駅前のとん久に入る。ぎりぎりランチに時間に間に合った。ロースカツ定食を食べる。大盛りのキャベツ、たっぷりのトン汁、おしんこ大根おろし、ツヤツヤしたごはんを満喫する。


 とん久のある地下1階からエレベーターに乗って階上の芳林堂書店に初めて足を踏み入れる。ここがよい本屋であることは東川端さんのブログで何度も目にしていたのだが、実際に来てみるとその評言が違和感なく納得できる。この本屋が地元にあったら僕の新刊購買率は3割増しとなるところだろう。駅前とはいえ、決して恵まれた立地条件にあるとは言い難い本屋であるが、いつまでもそこにあって欲しい店だ。またとん久とともに来てみたい。


 早稲田方面に歩き、古書現世へ。向井さんが店番をしていた。その表情をうかがうに体調は思わしくなさそう。文庫と新書を数冊選び、先日目録注文をして送ってもらった本の代金と一緒に支払を済ます。先日の海外出張の話や今度の日曜にある仙台でのイベントの話など、お疲れの向井さん相手に長話をしてしまった。そこへ、武藤さんが現れる。立石書店で行われているイベントに行くというのでご一緒する。


 武藤さんは今銭湯やお風呂の話をまとめたミニコミを製作中でその文章についていろいろと悩んでいるという。向井さんにアドバイスをしてほしいとミニコミのプロトタイプを渡していたが、素朴だけれど愛らしい魅力ある冊子であった。いつもの武藤さんらしくのびのびと書いてほしいと思う。


 立石書店に行くと岡島さんと豆ちゃんがいた。gooのわからない略語ランキングで「わめぞ」が1位になっているというので盛り上がる。
 店内から1冊。

  • 真鍋呉夫「露のきらめき 昭和期の文人たち」(KSS出版)


 武藤さんと別れて、地下鉄で西荻窪へ。


 三善の階段を上り、受付を済ます。いつものメンバーと初めての方が適度に混ざり、和やかに「だいこんの会」が始まる。自己紹介で明日に迫ったアン・サリーライブの告知をする。反応かんばしからず。NEGIさんの番となり、僕も誘っていただいている来月の談春独演会の告知をすると我も我もと手が挙がる。この差はなんだ。まさに談・サリー、いや段差ありだ(すこし飲んでいるのですみません)。


 満員電車のように肩を並べた2次会でもぎりぎりまで粘ってあと1枚のチケットをもらってくれる人を探したが見つけられず。


 明日への宿題を抱えて終電で帰る。