すべての道は早稲田に通ず。


 午前中野外仕事。蒸し暑いが風が強く吹き抜けていくのでまだ助かる。


 昼はまた例の会合に列席し、今日はカツ丼を食べた。3日連続のカツ地獄からやっと解放される。


 午後早くに仕事が終わる。来週からほぼ2週間国内外の出張が続くため、今日はたっぷり古本漬けになろうと神保町へ。


 まずは書肆アクセスから。

 青木さんと少しお話をする。先日僕がここで買ったある本についての反響を聞く。そうなんだ、心して読まないといけないなと思う。
 Yさんが来店。京王百貨店の古本市からこちらへ回ってきたそうだ。僕はこれから京王へ向かうつもりだったので、ちょうど逆ルート。しかし、お互いゴールは“ウィークエンド・ワセダ”の早稲田ということで一致する。


 コミガレでこれを100円で。


 神田伯刺西爾でケーキセット。オレンジヨーグルトという新しいケーキを頼んでみる。夏にちょうどいい感じ。
 今日の携帯本である堀江敏幸「雪沼とその周辺」(新潮文庫)を読む。


 岩波ブックセンターを覗くと、真ん中の平台に「『阿佐ヶ谷会』文学アルバム」が積まれていた。いい本だ。
今日はこれから色々と回るため、次の機会にアクセスで買うことにして見るだけにとどめる。


 新宿へ。まず京王百貨店で甥と姪へのプレゼント探し。古本市の会場が偶然にもおもちゃ売り場の隣りであった。残念ながらここの売り場にはリクエストされているDSのゲームソフトはなかった。では、古本ということで。


 今日は早稲田に比重を置いているため、ポイントを井上究一郎ちくま文庫由良君美講談社学術文庫に絞って広い会場を流して歩くが、今年は全体的に文庫が少なく、上記2冊の影も見えなかった。何も買わずに会場を後にする。

 新宿駅周辺のさくらやで甥っ子用のソフトを入手。姪っ子が欲しがっている「太鼓の達人」は不具合が生じてメーカーが出荷停止にしているとのこと。代替えの品をリクエストしてもらはなくてはならないな。


 “ウィーワセ”は7時からだから、まだ時間がある。では夕食をと新宿中村屋へ行き、インドカリーを食す。実は以前に一度食べにきたことがあるのだが、あまり印象がないので確認も込めて。
 う〜ん、やっぱり印象に残らない味だ。正直、僕にはピンとこない味。


 早稲田へ移動。地下鉄の駅を出て立石書店の前まで来ると店頭の棚にブルーシートがかけられ、南陀楼綾繁さんと旅猫さんの姿が。挨拶してから、古書現世へ向かう。今夜は古書現世から立石書店経由で早稲田駅へというルートを選択する。


 古書現世の前まで行くと向井さんの姿が。シャッターが3分の1ほど下りた店内には先程会ったYさんや古書往来座の瀬戸さん、退屈男さんがいらっしゃる。おしゃべりしているうちに7時となる。いつもは1000円以下の本が並んでいる入って左側の棚がゲストの古本屋さんの本が並ぶコーナーとなっていて新しめの本が多く、目移りしてしまう。

 前者は古書現世、後者は三楽書房から。

 また、入って右側の棚はいつも通り古書現世の本が並んでいるのだが、いつも以上の充実振り。この日に合わせて向井さんがしっかりと準備をしてきたことがいやでも分かる眺めになっている。そこから2冊。

 欲しかったのだけど買い逃していた本をこの機会にと買い込む。

 以上の購入本の他に石津謙介「かくし味」(平凡社)を向井さんから貰う。うれしい。


 Yさんたちと立石書店へ移動。店頭のけもの道棚(南陀楼さん出品)が飛ぶように売れている。いい本出してるなあ。ここから2冊。

 店内で立石書店の本を1冊。

 これも欲しかったのだ。岡島さんがオマケしてくれる。ありがとうございます。


 店頭で南陀楼綾繁さんと話をしているとブログ「北方人」の盛さんがいらっしゃる。来週行くバンクーバーの話などを少ししてから、早稲田駅へ。


 帰りの車中も「雪沼とその周辺」。『送り火』を読むとつらくなる。それは幼い命が奪われるからではなく(それもつらいが)、そこに出てくる設定や一般名詞の幾つかが、個人的な感情を掻き立てるから。己の感情を押さえてなんとか小説として楽しむ。『レンガを積む』や『ピラニア』はそんな作業を必要とせず、ただそのまま楽しい。


 帰宅して少し机仕事。出張までにもう少しはカタチをつけたい。


 今日のヴォーカルアルバム。ジャズスタンダード集なのだが、彼女が歌えばすべてボサノバ。

 

DREAM

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