偽りの箱。


 どうしたわけかやる気が出ない。仕事で説明のためにマシンガンのようにしゃべりまくったり、同僚との会話でアハハと笑い声をあげてもどこか空回りしている感じがしてしまう。


 野外仕事では日没後の寒さが身にしみるようになった。もう冬がそこまで来ている感じ。


 退勤して本屋へ。
 『週刊文春』を買い、『本の旅人』をもらって帰る。


 帰りのバスは桂米朝「京の茶漬け」を聴く。


 帰宅後、昨日荷造りしておいたダンボールを持ってコンビニへ。いつも利用している一番近いこの店はゆうパックの取扱店。持ち込んだ段ボールには大きく“宅急便”と書かれている。これってなんだか詐欺みたいだなあと思いつつ、手続き終了。31日(金)には往来座へ届くはず。


 家に戻り、『週刊文春』を読む。「私の読書日記」は鹿島茂さんが担当。いつもより1ページ増量版でベルギーにある古書の村ルデュへの訪問記を書いている。鹿島さんによればルデュの古書店にあるのはゾッキ本が中心で、革装丁本はほとんどないとのこと。最後は〈古書の街・神田神保町はなんと偉大であることか!その専門性とレベルの高さは日本の誇りとなるものである。〉という神保町礼賛で終わっていた。
 その隣のページには坪内祐三さんの「文庫本を狙え!」が。こちらはその神保町にある日本古書通信社で『日本古書通信』の編集長をつとめてきた八木福次郎さんの「新編 古本屋の手帖」(平凡社ライブラリー)を取り上げる。
 ともに神田古本まつりを意識して書かれているような印象を受けた。


 ブログ散歩。先日小雨降る高崎での古本屋探しに失敗したのだが、そうか塩山芳明さんに教えてもらってから行けばよかったのか。