朝、ひと仕事終えてから外出許可を得て歯医者へ行く。実は火曜日に治療を受けて職場に戻り、1時間ほどして手当を受けた箇所に痛みを感じて医院へ連絡し、今日再診療となったわけだ。その間は処方された痛み止めと抗生物質でつないでいたという状態だった。
今日は麻酔をうって虫歯の歯の神経を抜いた。治療後、抜いた神経を先生が見せてくれる。己の神経を初めて見た。
夕方6時まで働いて渋谷へ向かう。今日は職場のサークルで土佐料理を食べに行くことになっているのだ。会自体は6時から始まっており、1時間遅れの7時に到着するとちょうど鍋が煮えたところだった。クエという魚が入った鍋で、この魚は鍋の王様と言われているらしい。魚介類が得意ではない僕にはピンとこないので、もっぱら野菜と豆腐を食べた。次回は、全員でお金を出し合い牛一頭買って食べ尽くそうという話になる。本当にできるのだろうか。
地元に戻り、本屋へ。
『IN☆POCKET』は特集が“講談社文芸文庫の二十年”。以前に触れた創刊20周年記念キャンペーン復刊の2月、3月に続く4月から11月までの書名が載っていたので以下にメモしておきます。
- 永井荷風「あめりか物語」
- 井伏鱒二「還暦の鯉」
- 遠藤周作「哀歌」
- 石川淳「江戸文学掌記」
- 吉行淳之介「鞄の中身」
- 阿川弘之「舷燈」
- 中村光夫「二葉亭四迷伝」
- 小林勇「蝸牛庵訪問記」
- 花田清輝「鳥獣戯画・小説平家」
- 木山捷平「木山捷平全詩集」
- 中野重治「五勺の酒・萩のもんかきや」
- 丸谷才一「横しぐれ」
- 吉本隆明「高村光太郎」
- 大江健三郎「懐かしい時への手紙」
- 島尾敏雄「贋学生」
- 佐多稲子「時に佇つ」
刊行順は未定とのこと。
帰りのバスを降りてミニストップに入る。今日から新装開店なのだ。店内は明るくなり、以前より陳列スペースが増え、商品数も多くなっている。レジには以前からいるバイトの女の子と見知らぬ男の子がいた。しかし、そこにあのオカマ言葉の店長の姿はない。以前ならこの時間は店長がいる時間帯なのだ。では店長は他の人になったのかと広くもない店内やレジカウンターの向こうを眺めてもそれらしき人の姿は見えず。今日1日で結論を出すのはまだ早いかもしれない。果たしてこの店の店長は誰なのだ。
帰宅して『本の雑誌』から坪内祐三さんと向井透史さんの連載を読む。坪内さんの読書日記を読んで「結城信一評論・随筆集成」がまたまた欲しくなる。それと『小説現代』で「酒中日記」という連載を持っていることも初めて知った。
坪内さんと言えば、今日買った村松本もその影響と言える。先日『週刊文春』の「文庫本を狙え!」でとりあげられていたのが引き金だった。
で、また坪内さんと言えば、みすず書房のHPに「四百字十一枚」についてこの日記に書いた感想が、「okatakeの日記」などとともに掲載されていることを知ってビックリ。僕の拙い文章がみすず書房の本の売り上げにすこしでも貢献できたら光栄なことですけど、まあそんなことはないよね。
http://www.msz.co.jp/news/topics/07325.html
向井さん「古本屋セドロー君の午後」を読んで、この深刻化する出版不況の元凶が福田総理親子であることを知る。ニュースは福田総理(子の方です)の支持率低下を伝えている。今後、総理退陣、解散総選挙となれば、“出版不況解散”ということになるのだろうか(いや、なりはしない)。いわゆるひとつの、反語です。
あと、武藤さん(http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20080208)、今冬なので僕はシャワー系ではなく、入浴系です。「シャワーブック」は探してみますけど。