アクセスが産んだ本。


 今日は半ドン仕事。


 退勤後、神保町へ坪内祐三「四百字十一枚」(みすず書房)を買いに行く。


 まずは書肆アクセスへ。

  • 井原修「裏町文庫奮闘記」(裏町文庫 藤吾堂)
  • 山崎省三「回想の芸術家たち 『芸術新潮』と歩んだ四十年から」(冬花社)
  • 山田稔「リサ伯母さん」(編集工房ノア

 棚を眺めながら「閉店まであと2カ月か」と思う。


 うどんの丸香で遅い昼食。ぶっかけうどんにゲソ天と上天(かまぼこの天ぷら)とおにぎり。あまり考えずに注文したらちょっと多過ぎた。満腹。


 石田書店やブックダイバーを覗く。ダイバーで「ふるぽん秘境めぐり」という古本まつりをやっているんじゃなかったかと思いながら行ってみたら9月20日からだった。


 山陽堂の店頭台から。

 200円。講談社のPR誌『本』の連載をまとめたもの。


 日本特価書籍で。

 ここで本日の目的を遂げる。
 

四百字十一枚

四百字十一枚

 車中は携帯本を読んでいたのだが、いつの間にかぐっすりと眠ってしまう。居眠りできるしあわせ。


 帰宅後、洗濯機を回しながら、録画しておいた日本対スイス戦を観る。松井と稲本の動きがいい。とくに体が締まり、動きがシャープになった稲本の復調を喜ぶ。


 臨時ニュースに盛り上がるテレビを消して、「四百字十一枚」を読み出す。100ページほど読んだ。坪内さんの好きな余談ができる長めの書評集。いや書評とくくる必要もない。本や本屋に関わる味わい深いエッセイ集だ。いろいろあるが、この本を読んでいる今の自分は確かにしあわせなのだと思わせてくれる。
 他のブログでも触れられているように坪内さんはあとがきで書肆アクセスの閉店にも言及している。《私の書評は本屋の世界と連動して》いるとする坪内さんにとってこの本は書肆アクセスによって産み出されたとも言えるものなのだろう。


 『週刊現代』から東川端さんのリレー読書日記を読む。ブログにも書かれていたが、本の選択に気を配られていることがうかがわれるラインナップ。一瞬、勢古浩爾「アマチュア論。」の書影が間違って逆になっているのかと思ったが、背の方向を確認してこういうデザインなのだと分かる。