天空の飯マツタケおこわ。


 本日遅番。


 駅ビルの米八に昼食のおこわを買いに行くと“まつたけおこわ”が売り出されている。チベットの高地で栽培されたという松茸は“天空松茸”と呼ばれていた。


 職場でアールグレイをいれておこわを食べる。チベット産の松茸は風味もよく食感も悪くない。天空に舞い上がるほどではないけど。


 往来座の瀬戸さんから先日の外市本の買い取り代金が届く。うれしい。坪内祐三「四百字十一枚」(みすず書房)が発売されているはずだからこのお金で帰りに買って帰ろう。


 そう思って退勤後本屋へ。
 しかし、みすずの棚に見当たらない。文芸書のコーナーも覗いてみるがここもない。地元でみすずの本が置いてあるのはこの店だけだから今日は読むことができないというわけだ。残念。
 代わりに雑誌を2冊。

 前者は“古本生活入門”特集。後者は小谷野敦「童貞放浪記」掲載。『文學界』は小谷野さんの連載エッセイを打ち切ったのに創作は載せるんだね。


 夕食をとりに入ったトンカツ屋で『中央公論』から岡崎武志「古本屋を十倍楽しむ方法」を読む。8ページだから分量たっぷり。


 帰宅後、“古本生活入門”の他のものも読む。山本善行「一日古書店散歩 京都編」、進々堂で買った本を山積みにしてコーヒーを飲みたいものだ。池内紀「一日古書店散歩 東京編」、本郷の古本屋にも行ってみたい。


 本屋で貰ってきた光文社のPR誌『本が好き!』16号から「カラマーゾフの兄弟」完訳記念対談 亀山郁夫×沼野充義「現代に生きるドストエフスキー」を読む。沼野さんがいろいろ挑発しているのでなかなか面白い。亀山さんの「ドストエフスキー 父殺しの文学」を読んでみたくなる。その前に「カラマーゾフ」を読めよ、自分。


 今日ポストに届いていた『Monthly Takamitsu』132号に目を通す。映画「しゃべれども しゃべれども」は僕も観ている。なるほど、そうきましたか。談春さんのライブの話が出てくると耳が痛い。最近、まったく行っていないのだ。というより、チケットがとりにくくなってしまったんだよな。行っているみなさんに言わせれば、「お前、熱意が足りないよ」というところだろうけど。あれ、岡町さんゴンチチのライブにまで行っているんですね。すごいや。松井今朝子「吉原手引草」ですか。手に取ってみることにしよう。